屯所全焼、消防団員逮捕・放火容疑で三沢署
三沢市消防団第6分団屯所に火を付けたとして、三沢署と青森県警機動捜査隊は18日、非現住建造物等放火の疑いで、同市本町4丁目、無職の男(47)を逮捕した。同署によると、容疑者は消火活動中の時間帯に自首した。市消防本部によると容疑者は同分団の団員で、在籍28年。 逮捕容疑は同日午前3時半ごろ、同市三沢猫又の木造2階建ての屯所=市所有=に放火し、約250平方メートルを全焼させた疑い。容疑を認めているという。 建物裏手の燃え方が特に激しく、屯所内にあった消防車1台も全焼。近くの空き家にも火が移ったが、すぐ消し止められた。けが人はいなかった。同分団関係者によると、10日に市内で行われた催し「消防のつどい」以来、人の出入りはなく、建物は施錠してあったという。 現場は青い森鉄道三沢駅から北へ約400メートル離れた住宅街。同署や消防によると、近隣住民から「建物から煙が見える」との119番通報を受けた消防車両10台が出動し、約4時間後に鎮火した。近くの80代男性は「玄関を開けたら、ボーボーと火の手が上がっていて怖かった。近くに空き家が多いため、燃え広がらないか心配だった」と話した。また容疑者を知る50代男性は「若い頃、熱心に消防団活動をしていたのを覚えている。何があったのか。残念でならない」と嘆いた。