愛車のパワーアップは「マフラー」と「エアクリ」から。今さら人には聞けない馬力アップの基本をお教えします!
チューニング基本講座 馬力アップ編
チューニングを始めたいけど、どこから手をつけたらいいのかわからないという初心者から、改めてチューニングの基本から見直したいという人に向けて、チューニングの基本知識を解説していきたいと思います。今回は、まずは手始めに取り掛かりたくなる「馬力アップ」について解説します。 【画像】パワーアップの基礎知識! チューニング基本講座の馬力アップ編を見る(15枚)
まずはエアクリーナーとマフラーから
エアロや足まわりなど数多くあるカスタムのメニューで、特に心を惹かれる「パワーアップ」というワード。本当に必要かとか自分に扱い切れるかはさておき、ノーマルとは別モノの加速には抗えない魅力がある。とはいえ闇雲にパーツを装着するだけじゃ、必ずしもいい結果になるとは限らない。ムダなお金を使ったりエンジンを壊したりしないためにも、チューニングする順序や手法の違いを再確認してみよう。 最初のステップとして定番なのは吸排気系。いわゆるエアクリーナーとマフラーが二本柱で、まずはココから手を付けるのがセオリーだ。空気をエンジンに送り込むエアクリーナーは「純正交換タイプ」と「剥き出しタイプ」があり、純正交換タイプは価格の安さやエンジンの熱を吸いにくいことが代表的なメリット。いっぽう剥き出しタイプは優れた吸気効率に加えハデな見た目はドレスアップにもなる。 マフラーは保安基準適合品を選ぶのを大前提として、パイプの太さやレイアウトにもこだわって選びたい。チューニングの度合いや走るコースとの相性にもよるが、太すぎれば低中速のトルクが細くなって乗りにくくなり、細すぎると高回転で詰まりパンチ不足になるといわれる。レイアウトはできる限り曲げが少なく、排気抵抗を抑えたほうが効率はいい。ただし製品によってはあえてパイプに曲げを作り、抜け過ぎを防いでいるケースもあるので、曲げ=マイナスとは限らないとも理解しておこう。 他に、排気系ではエキゾーストマニホールド、フロントパイプといったパーツも存在しており、いずれもパワーとトルクに大きく影響する。
ECUまではライトチューン
次のステップはECU。燃調や点火時期をクルマや乗り方に合わせて細かく調整したり、マフラーやエアクリーナーの性能をさらに引き出すことも可能だ。 方法は純正ECUのデータ書き換えとより細かくセッティングできるフルコンがあり、いずれにせよDIYは難しく信頼できるプロショップに依頼するのが失敗しない秘訣。電装系やターボ車ならインタークーラーなど細かいことを言えばキリがないが、吸排気系とECUに手が入ればライトチューンはもはや卒業といっていいはず。