ヒトデの毒がヒントに?最強のカラス避け「SARABAカラスくん」誕生秘話 2024.06.16
一番の問題は、サポニン独特の〝強烈な臭い〟
他にも、3年以上にわたる開発期間で三國さんを苦しめたのが、サポニン特有の〝臭い 〟。 自宅の台所で日々、無臭化するための実験を行なったという。 「手探り状態で開発を進めていく中、一番の壁がサポニンを抽出した後に発生する臭いでした。サポニンの臭いは強烈で、例えば針の先でワイシャツに一滴落としただけでも、近くにいられないほどの強い臭いがします。 また、抽出した後にカビが生え、使い物にならなくなってしまう問題もありました。それだけヒトデを扱う商売は難しく、ヒトデ関連の商品が出てこない理由を痛感しましたね。こうした大きなハードルを乗り越えるために、3年以上かかりました」 後編では、この商品化にこぎつけた原動力や、北海道環境バイオセクターで扱う、SARABAカラスくん以外のサポニンを活用した商品を紹介していく。 取材/DIME編集部、文/久我裕紀
@DIME編集部