＜G大阪・町田＞後半、自ら獲得したPKを決めてガッツポーズする藤尾（撮影・長嶋　久樹）

　◇明治安田J1リーグ第21節　町田3―1G大阪（2024年6月30日　パナソニックスタジアム吹田） 　首位の町田が見事な逆転で首位固めに成功した。先制されながらも退場で10人となったG大阪に前半終了間際に追いつき、後半にパリ五輪有力候補のFW藤尾翔太がPKを決めて勝ち越した。 　開始早々の前半9分に先制を許したものの、同33分にG大阪DF半田陸が2枚目の警告を受けて退場処分に。数的優位に立った町田は、ここから反撃を開始した。同アディショナルタイムには右のロングスローの流れから、左太ももの肉離れから復帰し今季リーグ初先発のFWミッチェル・デュークがこぼれ球を頭で押し込み、同点に追いついた。 　後半には同開始からピッチに投入された藤尾がゴール前でデュークのパスを受けた際に後ろから倒され、獲得したPKを自ら決めて逆転に成功。今季8点目とし、自身のパリ五輪出場も大きく引き寄せた。同24分にはG大阪との開幕戦で退場処分となっていたMF仙頭啓矢にもうれしい移籍後初ゴールが飛び出し、リードを広げた。 　J1初昇格チームとして史上初めて前半戦を首位で折り返した町田は、後半スタートのアウェー上位2連戦を1勝1分けで乗り切った。難敵を下し、早くも独走態勢に入ろうとしている。