“観る将”も集中 名人戦七番勝負始まる 藤井八冠、初防衛なるか
日テレNEWS NNN
10日から将棋の名人戦七番勝負が始まり、藤井八冠が初防衛を目指します。注目の一戦に、将棋を観て楽しむファン、いわゆる“観る将”たちも対局に集中しています。
「『玉』がちょっと動いていて、『金』がここだ!」 茨城県に住むゆきこさんは、自宅でタブレットをみながら将棋の駒を並べていました。真剣に見ていたのは… 茨城県在住 ゆきこさん 「名人戦1日目、第1局の1日目です。藤井聡太名人を応援しています」
10日から始まった「名人戦七番勝負」。午前9時前、藤井聡太八冠(21)は羽織姿で対局室に入りました。去年、史上最年少で獲得した「名人」のタイトル初防衛を目指します。 対するは、復権を狙う豊島将之九段(33)です。これまで藤井八冠から最多の11勝をあげている実力者が返り咲くのか。
9日の前夜祭では、挑戦者としての意気込みを語りました。 豊島将之九段 「新たな気持ちで高揚感やよい緊張感を持ちつつ、対局していければと思います」 一方の藤井八冠は… 藤井聡太八冠 「最大限集中して読みを深めて、見ていただく方に楽しんでいただけるような将棋が指せれば」
そして、迎えた第1局。 「藤井名人の先手番で始めてください」 藤井八冠の初手が指されました。
舞台は「ホテル椿山荘東京」。戦いのさなか、会場のホテルには“観る将”たちが出陣しました。 高知から 将棋ファン 「高知県からです。名人戦を見に。“観る将”ですね」 去年の新語・流行語大賞トップテンに選ばれた“観る将”。“将棋を観て楽しむ”ファンがホテルにいたワケは… ホテル椿山荘東京・マーケティング部 武村美紀さん 「名人戦のプレミアムステイプランというものをご用意しております」
名人戦の前夜祭や大盤解説会に参加できるなど、“観る将”のための特別なプランが用意されていたのです。お値段は2泊で約42万円。ただ、あまりの人気に販売開始後、2時間ほどで完売したということです。 ◇ 一方で、自宅で戦況を見守っていた“観る将”のゆきこさん。藤井八冠が中学生の頃から応援しているといいます。観戦部屋には藤井八冠直筆の色紙やグッズがずらりと並んでいました。