【福岡ボート(サマータイム)西スポ杯】山ノ内雅人 西スポ杯の申し子
<5日・福岡ボート・2日目> 悪い流れを断った。山ノ内雅人(33)=福岡=は初戦で白星を挙げながら、2走目から6、5着とリズムが急降下。絶好枠で迎えた2日目9Rを落とすと予選突破が危うくなるところだったが、きっちり逃げ切って軌道修正に成功。態勢を整えて予選を折り返した。 機力は全く問題ない。「伸びはまあまあで二重丸を付けられる」と直線系統には自信あり。成績の不安定さは「伸びを生かすSを行けていないだけ」と何が原因かも把握できている。「最近の中では一番出ている」と言う言葉にうそ偽りはない。 現在勝率(昨年11月~)6.09で当地入り。A1勝負駆けの身だが、「今節のような成績じゃなかなか上がらない。あまり気にしていない」とことさらに意識はしていない。「来期に意識できるように6点勝率は残しておきたい」。視線は既に先を見据えている。 意識しているのはA1よりも今節のタイトル。「西スポ杯は成績がいいんですよ。九州でもない戸田で西スポ杯があった時はびっくりしたけど、自分が地元だと思って頑張りましたもんね」。昨年はその戸田の西スポ杯に加えて、当地での西スポ杯でも優出。「今節も気合を入れて走りますよ」。西スポ杯の申し子が、ここから一気に上昇気流に乗ってみせる。(森 大輔)