トランプ氏、マクドナルドでポテト揚げる 客に手渡し、庶民派を演出
来月に迫る米大統領選の共和党候補のトランプ前大統領が20日、激戦州の一つであるペンシルベニア州のマクドナルドで従業員のように働く姿を報道陣に公開した。米CNNなどが報じた。民主党候補のハリス副大統領に対抗し、庶民派を演出する狙いがあるとみられる。 【写真】「移民はペットを食べる」発言に潜む思惑 デマが生んだ混乱を追って CNNによると、トランプ氏は20日にマクドナルドの店舗を訪れ、エプロンを身につけてフライドポテトを調理した。ドライブスルーの窓口に立ち、「私が作った。全て私のおごりだ」などと言いながら、客に商品を手渡した。 CNNによると、ハリス氏の陣営は、ハリス氏は大学生だった1983年の夏にカリフォルニア州のマクドナルドで働いていた経験があるとしている。大統領選を前に、民主党は中間層の支持を得ようと、ハリス氏のこの経験を、富裕層であるトランプ氏と対比して強調してきた。 トランプ氏は一方的に、ハリス氏がマクドナルドで働いていた経験をうそだと主張。米FOXニュースによると、20日に店舗で従業員体験をした際にも、「私はカマラ(ハリス氏)より、15分長く働いた」と語り、庶民的なイメージを広げようと躍起になる姿を見せた。(加藤あず佐)
朝日新聞社