【高校ラグビー】とんでもない同点劇 7対7から14対14、21対21 天理×常翔学園の名勝負 近畿4強目指した近畿大会準々決勝リポート
2月18日、高校ラグビー近畿大会は2日目。花園ラグビー場で、準々決勝4試合が行われました。第4試合は天理(奈良)と常翔学園(大阪)、全国高校ラグビー大会でも数々の名勝負を演じてきた伝統校が激突しました。前半から、両チームが互いの持ち味を出し合う拮抗した展開となります。常翔学園が一人一人の強さを武器に、前に出て攻撃をしかけると、天理は強く鋭いタックルを連発、ぎりぎりのところで、常翔学園に得点を許しません。 【高校ラグビー】イタリア遠征に臨む日本代表 東福岡から高比良ら7人、桐蔭学園からは城ら6人「Beat ITALY必ず達成する」 逆に12分、天理が攻め込んだチャンスを確実にものにします。敵陣ゴール前10m付近のラックから素早くボールを動かすと、FB山崎祥永選手の巧みなランニングから、最後はWTB小松駿太郎選手がトライ。ゴールも決めて7点をリードします。
とんでもない同点劇 7対7から14対14、そして21対21
先制点を許した常翔学園、それでも自分たちの戦い方を貫きます。17分、再び縦への攻撃で確実に前に出続けると、ラインアウトからのボールを直接受けたFL古谷元太郎選手がそのままトライ。ゴールも決めて7対7の同点に追いつきます。 しかし、追いついたのも束の間、22分、またしても天理が、敵陣ゴール前のチャンスを確実に得点に結びつけました。今度は、SH渡辺天心選手がラックサイドをうまくついてトライ。14対7、前半は天理リードで折り返します。 それでも、白木繁之監督が「体の当てあいで絶対に逃げないこと、できることを全力で、最後まであきらめずにやり続けることができてよかった」と振り返った常翔学園は後半に入っても、FWを中心に、愚直に縦への攻撃で圧力をかけ続けます。 そして後半8分、ついに天理のディフェンスをぶち破ります。粘り強く体を当て続けて連続攻撃を仕掛けると、最後はFW陣が力ずくで押し込んでLO藤宗磨選手がトライ。再び14対14の同点に追いつきました。 18分には、天理の攻撃をしのいで天理陣の22m以内に攻め込むと、NO8井本章介選手が20m以上を走り切ってトライ。この試合初めて21対14とリードを奪います。 それでも、天理は慌てません。直後のキックオフから全員が集中してプレッシャーをかけ続けると、後半22分、御所実との決戦を見据えて、ここ数年強化してきたというモールで一気に押し込んでトライ。難しい角度のゴールをSO安川和志選手が決めて、21対21の同点に追いつきます。