映画『聖☆おにいさん』早くも続編予想、ザビエルにラーに天照大御神……登場する聖人・神仏キャラは?
2024年12月20日(金)からいよいよ公開となる映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』。漫画『聖☆おにいさん』は、世紀末を越えたブッダとイエスが、東京・立川でアパートをシェアし、バカンスを過ごすという、かなり大胆な設定のコメディ。累計発行部数は、1700万部を超え、2018年~2020年にかけて実写ドラマが3クール制作されるなど大ヒットしている作品だ。 【写真】尾田栄一郎、青山剛昌、あだち充、藤田和日郎、板垣恵介らが描いた『うる星やつら』の豪華イラスト その劇場版映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』が、「神、仏、天使、悪魔が入り乱れ、世界の命運を左右する“聖戦”」を描いた作品ということにちなみ、古今東西の神仏にまつわる人物から、もし映画続編が作成された場合の登場キャラを予想してみた。 ▪️フランシスコ・ザビエル 漫画『聖☆おにいさん』は、主人公がブッダとイエスということもあり、仏教やキリスト教にまつわる神仏や聖人が多く登場する。次回作に関しても、やはり仏教かキリスト教関連のキャラクターだろうと推測されるが、本作でまだ登場していない人物で、日本で最も有名なキリスト教関係者といえば、なんといっても日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルだろう。 実はフランシスコ・ザビエルは、大航海時代にスペインでカトリック教会組織「イエズス会」の設立にも関わったすごい人。さらに、1549年に鹿児島に上陸し、以後滞在2年余のうちに平戸や山口などで日本人にキリスト教を布教。500人以上に洗礼を授け「東洋の使徒」といわれた人物だ。 ザビエルのルックスのキャッチーさは、日本史の教科書などでもお馴染みだ。立襟の牧師服とマントを纏い、ヒゲを生やし、頭頂部の髪の毛を剃った「トンスラ」という独特のヘアスタイルは、ビジュアル的に本作主人公のブッタやイエスにも匹敵すると言える。総じて知名度、ルックス、人気(?)ともに次回の映画がある場合登場するキャラクターの有力候補と言えるのではないだろうか? ▪️ビジュアルが強すぎるエジプト神 ビジュアル強めの神様が多いといえば、やはりエジプト神だろう。原作『聖☆おにいさん』には、ギリシャ神話の神々や、北欧神話の神なども登場しているので、今後も仏教やキリスト教以外の宗教・神話にまつわる新キャラが登場する可能性は高い。 エジプト神は、ハヤブサの頭に太陽の円盤を載せた姿がよく知られる太陽神ラーや、狼の頭に黒い顔を持つアヌビス、頭には白冠を被り包帯に巻かれた男性の姿で描かれたオシリスなど、見た目にインパクトのある神々も多いため、映像的にも映えそうだ。 ▪️日本神話最強神様・天照大御神は有力候補? 日本でブッタに並ぶ神仏の有名キャラクターといえば、なんといっても天照大御神(天照大神)。天照大御神は、八百万の神々で最高位に位置している神様で、伊邪那岐神(イザナギ)の左目から生まれたとされており、現在は伊勢神宮をはじめ全国に祀られている。日本神話の頂点に君臨する神様であること、全国各地に祀られていることからも、バカンス中のイエスやブッタと物語上で絡む可能性が高いだろう。 また、天岩戸伝説での弟の須佐之男命(すさのをのみこと)のひどいいたずらに怒って、天岩戸(あまのいわと)に隠れたことで、世の中が真っ暗になり、飢饉や疫病が流行ってしまうエピソードや、最終的に天鈿女命(あめのうずめのみこと)の踊りや他の神々の楽しそうな宴に誘い出されて外に出てしまうというエピソードは、神や仏、天使、悪魔が入り乱れる『聖☆おにいさん』で実写化されてほしいものだ。 フランシスコ・ザビエル、エジプト神、天照大御神……いずれもかなり濃いめなキャラクターにはなりそうだが、こうしたキャラとブッタやイエスとの絡みが実現されると、本作の独特な世界観がより唯一無二のものなりそうだ。次回作に自分だったらどんなキャラをキャスティングしたいか、考えながら本作を鑑賞するのも新しい楽しみ方かもしれない。
あさみ