丸川珠代、音喜多駿、宮沢博行…浪人議員のTVコメンテーター争奪戦
衆院選に落選した元議員による政治コメンテーター争いが白熱している。15年ぶりに自公が過半数割れし、自民党内では石破降ろしの声が上がるなど政局は予断を許さない状況。テレビ局にとっても政治ネタはキラーコンテンツだけに、政治コメンテーターは確保しておきたいところだ。 【写真】人もまばら…落選会見する丸川珠代氏 政治家出身のコメンテーターといえば、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏、元宮崎県知事の東国原英夫氏、元衆院議員の金子恵美氏、元衆院議員の杉村太蔵氏らがおなじみだろう。 多くの番組に出演し、視聴者にも受け入れられているが、時折、物議を醸すことがある。最近だと杉村氏は投開票前日の10月26日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」で「『あなたの一票で日本が変わる』。そんなわけないから」と発言し、大炎上した。 これを受けて杉村氏は翌27日に自身の公式サイトで「【号外!全文無料!!杉村太蔵メールマガジン】『あなたの一票が日本を変える』は本当か?」と題した長文の記事を公開。「ぜひとも投票所に足を運んでもらいたい」としたうえで、発言の真意について「若い世代に対して、『あなたの一票が日本を変える』というのは、政治に対する過度な期待を抱かせる危険があるのではないかと強い懸念を抱いています」と釈明した。 この炎上は尾を引くかもしれない。テレビ局関係者は「日本中からバッシングを受け、それを乗り越えた人はバッシングに対して動じなくなるようです。杉村さんはエゴサもせず、炎上を恐れず奔放なコメントをしていました。制作サイドも賛否のある発言をしてくれるコメンテーターの方が番組が盛り上がるので助かります。ただ今回の発言は、杉村さんも釈明せざるを得なかった。局はクレームは絶対に避けたい。今後は起用を検討する場合も出てくるでしょう」と指摘した。 新たな候補となりそうなのが、今回の衆院選で落選した浪人議員たちだ。最も呼び声が高いのが静岡3区から無所属で出馬し落選した宮沢博行氏。パパ活不倫を報じられ「記憶にございます」と“名言”を残し議員を辞職。衆院選出馬までの期間、捨て身のコメンテーターとして注目を集めた。「本人は政治の道を模索しているようです。次の選挙までコメンテーターとして“宮沢博行”をしてもらうのは本人にとってもプラスでしょう」(永田町関係者) 東京1区から出馬し落選した日本維新の会の音喜多駿氏は同29日配信されたユーチューブチャンネル「ReHacQ―リハック―」に出演。この日は臨時MCを務め、共演者のひろゆき氏から「しゃべり好きだからありですよね。キャスター的なのは?」と水を向けられると「それなりにしゃべれる方」とコメント力に自信を見せる場面もあった。 東京7区で出馬し落選した元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏もおり、政局同様に政治コメンテーター争いにも注目が集まりそうだ。
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