「61年連続日本一」の食文化PR 福井市で「あげフェス」始まる
油揚げの消費額が61年連続日本一の福井市で9日、地元の食文化をPRするイベント「あげフェス」が始まった。イベントは6回目だが、北陸新幹線の延伸後は初めてで、約4500人が訪れた。最終日の10日もJR福井駅前で午前10時~午後4時に開かれる。 【写真まとめ】油揚げや厚揚げに舌鼓 にぎわう「あげフェス」の会場 会場では、出来たての油揚げや厚揚げが味わえる有名店のブースのほか、油揚げを食べ比べられるセットや、油揚げだけを炊き込んだ「油揚げご飯」が販売された。会場入り口には、総務省の家計調査で裏付けられている「61年連続日本一」を宣伝する看板も掲げられた。精進料理として多く食べられてきたことも福井での消費が多い理由という。 横浜市から友人と新幹線で訪れた渡辺典子さん(49)は「甘めの味付けや、関東のものとは厚みも違ってジューシーな味わいを楽しめた」と大喜び。今年初出店した福井県敦賀市の「林とうふ」店主の土山良太さん(44)は「県外のお客さんがこれだけ来てくれることにも驚いた。魅力のある食材だと、こちらが気づかされた」と喜んでいた。 実行委員長の岸田和弘さん(46)は「『あげ』で人が呼べること自体に県外の方は驚いていると思うので、地元に帰っていろいろな人に話してもらいたい」と話していた。【高橋隆輔】