ファーフェッチのジョゼ・ネヴェスCEOが辞任 コンサルタントとして残留
高級ECファーフェッチ(FARFETCH)の創業者であるジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)会長兼最高経営責任者(CEO)が辞任することが明らかになった。同社は12月15日の時点で経営破綻の瀬戸際にあることが判明し、同18日に韓国の大手EC企業クーパン(COUPANG)が買収。この時点では、ほかの取締役は全員辞任するものの、ネヴェス会長兼CEOは残留することになっていた。なお、社内メモによれば、同氏はコンサルタントなどの役割でファーフェッチに残り、今後はクーパンの創業者であるボム・キム(Bom Kim)CEOとファーフェッチのエグゼクティブチームが事業を率いるという。 【画像】ファーフェッチのジョゼ・ネヴェスCEOが辞任 コンサルタントとして残留
ファーフェッチが保有する英セレクトショップのブラウンズ(BROWNS)のほか、故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などを擁するニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP以下、NGG)、スニーカーのリセールサイト「スタジアム・グッズ(STADIUM GOODS)」などの今後について現時点では明らかになっていない。
買収の際、クーパンは米投資会社グリーンノークス・キャピタル・パートナーズ(GREENOAKS CAPITAL PARTNERS)と提携し、ファーフェッチに5億ドル(約745億円)の資金援助を実施することを発表。事業を継続しつつ、組織再編や事業の合理化を行うとしていた。なお、すでにファーフェッチのチーフ・ファッション&マーチャンダイジング・オフィサー兼ブラウンズCEOを務めていた人物や、企業向けECプラットフォームであるファーフェッチ・プラットフォーム・ソリューション(Farfetch Platform Solutions)の責任者らが退任しており、近日中にさらなる人員削減を行うと見られている。