勾留延長決定・情報漏えいの疑いで逮捕の県警前生活安全部長 鹿児島
鹿児島テレビ
警察情報を外部に漏らした疑いで逮捕された、鹿児島県警の元幹部を巡るニュースです。 勾留理由開示請求の場で、県警本部長を告発するという異例の展開をたどる中、勾留期限の12日、10日間の勾留延長が決まりました。 この事件は、県警の前の生活安全部長、本田尚志容疑者が、在職中に手に入れた県警の内部資料を、定年退職後の2024年3月下旬、北海道の記者に郵送して漏らしたとして、逮捕・送検されたものです。 本田容疑者は現職警察官が盗撮の疑いで逮捕された事件について、 「野川明輝本部長が事件の隠ぺいを図った」と告発していますが、野川本部長はその告発を全面的に否定しています。 鹿児島県警本部・野川明輝本部長 「私が隠ぺいを意図して指示を行ったことは一切ございません。この点を改めて申し上げます」 12日は本田容疑者の勾留期限でしたが、検察が鹿児島簡易裁判所に勾留の延長を申請し、10日間の延長が決まりました。 本田容疑者の弁護士は12日付で、鹿児島地方裁判所宛に処分の変更を求める準抗告を申し立てるとともに、「本件は、公益通報に該当するもので、秘密漏えい罪は成立しません。そのような本田さんに対し、勾留が継続することは残念でなりません。早期釈放が実現するよう尽力します」とコメントしています。 2024年4月以降、4人の警察関係者が逮捕され、さらに本部長の隠ぺい疑惑が取り沙汰されるなど、一連の騒動を受け、県警には約1000件の不満や意見が寄せられているということです。
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