《発生したキャンセル料全額または一部が返ってくる》旅行やレジャーの「キャンセル保険」とは?“子供がいる人”や“コンサート目的の旅”に向いている
さわやかな気候とともに、秋の行楽シーズンがやってきた。とはいえ気がかりなのは近年増加中の自然災害ほか“のっぴきならない事情”ができたときのこと。もしもに備えて「キャンセルへの対策方」を知っておこう。 【表】損しないためにも予約前にチェックしておきたい7項目
いざキャンセル料が発生したら、支払わなければならないのは当然のこと。災害などではなく個人的な理由ならなおさらだ。しかしそれでも、旅行に行けなくなったうえにお金を上乗せして支払うのは苦しいものがある。確実な対策の1つが「キャンセル保険」だ。
「保険」のおかげで8万円が2500円の負担ですんだ
4才と2才の子供を育てる栃木県のAさん(38才)が話す。 「旅行のときは必ずキャンセル保険に入ります。この春も出発前日に子供が感染症にかかったのですが、キャンセル保険のおかげで本来なら8万円のキャンセル料が、自己負担額2500円で済みました」 キャンセル保険は、支払ったキャンセル料の全額または一部が支払われる。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里さんが説明する。 「子供がいるなど急病の心配がある人や、コンサートを目的とした旅で、中止になったら旅行も取りやめたいという人などに向いています」
例えば海外旅行向けのキャンセル保険で保険金額10万円の場合、大手旅行会社のHISは1500円、ジェイアイ傷害火災保険の「t@bihoたびほ」は1200円、損保ジャパン子会社のマイシュアランスは2723円からと、保険料には各社プランによりばらつきがある。 「出発の14日前や7日前まで、また、予約から一定期間内でないと申し込みできないなど、加入期限があることも多いほか、『航空券とパッケージのツアーのみ対象』『宿泊のみ対象』など、プランによって補償内容は異なるので、事前によく確認を」(加藤さん・以下同) ツアーのキャンセルや電車の遅延でコンサートに間に合わなかったときに補償されるものや、キャンセル理由によって補償の割合が変わるプランもある。 「ANAやJALの航空券向けキャンセル保険、楽天トラベルやYahoo!トラベルなど旅行予約サイトと提携したキャンセル保険もあります」 万が一のキャンセルまで考えておけば、行楽シーズンをより安心して楽しめるはずだ。 ※女性セブン2024年10月17日号