役所広司、初共演の磯村勇斗に「ますます魅力を感じることができた」と絶賛 映画『八犬伝』公開前日先行上映イベント
俳優の役所広司(68)と磯村勇斗(32)が24日、東京都内で映画「八犬伝」(曽利文彦監督、25日公開)の公開前日先行上映イベントに出席した。 作家・山田風太郎さんの小説「八犬伝 上・下」が原作の同作は、里見家の呪いを解くため、8人の剣士たちの運命をアクションとVFXで描いた「八犬伝」の虚の世界と、物語を生み出した滝沢馬琴(役所)の実話という2つのパートが交錯するエンターテインメント超大作。 劇中で親子役を演じた役所と磯村は、今作で初共演。馬琴の息子・宗伯を演じた磯村について役所は「(出演した)映画もたくさん見てますし、もう本当にすばらしい俳優さん。共演できてますます磯村くんという俳優さんの魅力を感じることができました」と話し、役所からの絶賛に恐縮する磯村は「共演できることを非常に楽しみにしていて、憧れもあったので現場には非常に緊張して臨みました」と明かし、「本当にぜいたくで貴重な時間を過ごさせていただきました」と共演のよろこびをかみしめた。
イベントでは「八犬伝」にちなみ、磯村が役所に8つの質問の公開インタビューに挑戦。失明という困難を乗り越え、28年もの歳月をかけて「八犬伝」を書き上げた馬琴にちなみ「今後、達成したいこと」を聞かれた役所は「僕は子どもの頃から一つのことをやり遂げたことがなくて、今この俳優という仕事もなんとなく続けていて…」とこぼすも「もう28年以上にはなりますけれど、最後まで、セリフが覚えられなくなるまでは頑張ってみようと思ってますよ」と意気込んだ。 そんな役所の力強い回答に磯村は「横で質問ができるなんてぜいたくですね…」と目を輝かせ「役者の仕事にはゴールがないですよね」とうなずき。「本当に満足することはないので、次はひょっとしたら次はうまくいくかもしれないというのがずっと続いている」としみじみ話した役所は、「完璧にできたっていうことは本当にない。時々気持ちが折れることもあるんですけど、次は本当にうまくいくかもしれないなっていう気持ちがあるんですね。これからも何度も挫折をすると思うんだけども、いつかうまくいくんじゃないかという気持ちを忘れずに、諦めないでやりたいですね」と、諦めなかった馬琴に重ねあわせて笑顔を見せた。 イベントにはパリ五輪柔道日本代表の阿部一二三(27)も応援ゲストとして登場した。
中日スポーツ