平穏な日常、一歩ずつ 地震発生半年、輪島の小中で学校公開
●がれきの中、子どもの笑顔 能登半島地震の発生から半年の1日、輪島市内の全小中学校で学校公開が行われた。地震後に一斉に学校公開日が設定されたのは初めて。手つかずのがれきが市内のあちこちに残る中、保護者や地域住民は元気な子どもたちの様子を見て、日常が戻り始めていることを実感した。 輪島中では、校舎が被災した河井、鳳至、鵠巣(こうのす)、大屋、河原田、三井の6小学校の児童349人が4月から授業を行っている。 1年生の算数の授業では児童は大きな声で手を挙げ引き算の問題を解いた。体育の授業を受けた崎田一成さん(鳳至小5年)は「違う学校の人がいて最初は緊張したけど、友だちが増えて毎日楽しい」と笑顔で話した。 輪島市内の12小中学校は4校舎で授業を行っている。学校公開は輪島中のほか町野小、門前東小、門前中の各校舎で行われた。輪島中の校舎を使う6小学校は2学期が始まる8月30日から、河井小グラウンドで建設している仮設校舎で授業を行う。