トラック運行会社を捜索、北海道 運転手、早朝から業務従事
北海道八雲町の国道でトラックが都市間高速バスに衝突し、5人が死亡した事故で、道警は19日、男性客(33)に対する自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で、養豚会社「日本クリーンファーム」(青森県おいらせ町)の八雲町にある道南事業所を家宅捜索した。トラックの梶谷誠運転手(65)=死亡=が事故当日、午前6時半ごろから運送業務に従事していたことも判明した。 吉原洋明社長は事業所で取材に応じ、直近3カ月の勤務状況を調べた上で「長時間や過重労働に当たる勤務ではなかった」との見解を示した。 吉原社長によると、梶谷運転手は60歳の定年後も延長雇用され、今年5月に65歳になると、1年更新のアルバイトとして働いていた。 同社の運送業務は原則8時間勤務で、定年後も変わらず、梶谷運転手は18日、別の業務を終えた後、七飯町から八雲町の食肉加工場に豚30頭を運ぶ途中だった。 道警は19日、立体写真を撮影できるステレオカメラなどで現場の状況を確認した。