KADOKAWA DREAMS（C）D.LEAGUE23-24

　日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 23-24 」（以下、Dリーグ）レギュラーシーズンのROUND.4が12月15日、江東区の東京ガーデンシアターで行われた。リーグに所属する全13チームのうち、この日ノーマッチだったLIFULL ALT-RHYTHMを除いた12チームで対抗戦6試合が行われ、KADOKAWA DREAMS（以下、KD）が対FULLCAST RAISERZでオーディエンスとジャッジのポイントを総取りするSWEEPで勝利、また勝ちを渇望してきたSEGA SAMMY LUX（以下、LUX）も対dip BATTLESでようやく一勝を手に入れた。 　積極的なチャレンジがジャッジやオーディエンスを揺さぶったラウンドになった。 　KDは「ONNA?」をテーマにした作品で勝負。もともと男女混合の構成で準備を進めていたという作品だが、ディレクターのKEITA TANAKA氏の「この作品を男でやるのは普通でしょ」という一声で、女性だけの構成でチャレンジすることになったという。舞台上では、重量感のありそうな長い棒にメンバーを吊り下げた状態で移動したり、メンバーが棒につまかっている状態で棒をステージ上に立てたるなど見たことがない”パワー系”の見せどころもふんだん。踏みしめるように繰り出されるステップなど一挙手一投足にオーディエンスはくぎ付けになり、歓声もあがった。 　KDのMINAMIは「結果はついてきたんですけど、技も成功させて、もっともっと質のいい作品を届けたかった」と、勝利を喜びつつも悔しさも滲ませた。 　ステージ上で涙を見せたのはLUXだ。開幕シーズンから宇宙最強、常勝軍団のイメージでランキング上位を定位置としてきたが、今シーズンは負けが続いていた。 　KANAUは「やっと勝てた」とホッとした表情。「悩みに悩みまくって……（この作品は）3 日前から仕上げに入って3日で作ったぐらいで、不安もあったんですけど勝利できた。ここから流れを変えていきたい」と、話した。 　ROUND.3では、結果には結びつかなかったものの、これまでのLUXにはない作品で会場を沸かせた。 「ROUND.2まではカッコいいものを作っていくというのをコンセプトにやってきたんですけど、そのカッコいいものってなんだろうって迷いもあって。その問いについて考えた時、挑戦することがカッコいいんだって感じました。挑戦することのカッコよさをもう一回取り戻そうと前回のラウンドから挑戦していこうって話になりました。それが結果につながってよかった」 　LUXがこの日のために用意したのは原点に立ち戻る挑戦的な作品。全員がホワイトのセットアップで気品があふれるパフォーマンス。オンリーワンの世界観を醸し出すLUXらしさと新たな挑戦を組み合わせた作品だった。 「自分たちの踊りって結構古いダンススタイルでクラシックな感じ。それをクラシック音楽と合わせて、クラシック×クラシックでNEW CLASSICを生み出せればと思いました」と、KANAUは胸を張った。 　ROUND.4は、KDとLUXのほか、4連勝中のCyberAgent Legit、avex ROYAL BRATS、SEPTENI RAPTURESだった。Most Valuable Dancerは、LUXのTAKIが受賞した。 　年内最後のラウンドとなるROUND.5は、12月28日に東京ガーデンシアターで開催される。