「わるいやつら」「疑惑」「砂の器」「鬼畜」…松本清張と野村芳太郎監督がタッグを組んだ4タイトルを一挙放送
BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)の放送枠「よる8銀座シネマ」「土曜ゴールデンシアター」では、「松本清張と野村芳太郎:娯楽映画の最高峰」と題した特集を4月16日(火)より放送する。サスぺンス・ミステリー小説の大家・松本清張と、娯楽映画の名監督・野村芳太郎がタッグを組んだ作品の中から、人気や評価が高い「わるいやつら」「疑惑」「砂の器」「鬼畜」の4本をセレクト。見ごたえのある社会派サスぺンス・ミステリー4作品をラインナップしている。 【写真】人気作曲家の暗い過去を描いた「砂の器」 ■様々な悪女と転落していく男を鋭く描いた衝撃作「わるいやつら」 4月16日(火)夜8時からは、「わるいやつら」を放送。世間知らずのプレイボーイである総合病院の院長・戸谷(片岡孝夫)は、資産のある女に近づいては金をまきあげ、病院の赤字を埋める一方で、妻との離婚交渉を進め、美貌のデザイナー・隆子(松坂慶子)との結婚を望んでいた。しかし、彼女を手に入れるために数々の悪事を犯してしまう。そして、5人の悪女たちの暗躍により、自らも落とし穴へはまっていくことに――。 4月17日(水)夜8時からは、松本清張自ら脚色に参加した傑作「疑惑」を放送。富山県新港湾埠頭で、車が時速40キロのスピードで海に突っ込む。乗っていた地元の財閥、白河福太郎は死亡したが、同乗していた後妻の球磨子(桃井かおり)は、かすり傷ひとつ負わずに助かった。やがて、夫に3億円の保険金が掛けられていることが判明し、球磨子は保険金狙いの殺人と疑われ、逮捕される。そして、球磨子の弁護人として佐原律子(岩下志麻)が選ばれたが、二人はことあるごとに衝突し――。 ■人間の宿命を追って胸迫る感動の物語「砂の器 デジタルリマスター版」 4月18日(木)夜8時からは、「砂の器 デジタルリマスター版」を放送。ある日、国鉄蒲田操車場構内で死体が発見された。捜査を担当する警視庁刑事・今西(丹波哲郎)と西蒲田署刑事・吉村(森田健作)は、被害者が遺した言葉「カメダ」と東北弁なまりを手がかりに東奔西走、犯人に肉薄した。そこで二人が見たものは、栄光の階段を上りつめる天才音楽家の隠された宿命だった――。 4月20日(土)夜9時からは、切っても切れない親子の絆を現代社会に問う問題作「鬼畜」を放送。ある暑い夏の日、小さな印刷屋を営む宗吉(緒形拳)のもとに、愛人の菊代(小川真由美)が三人の子を連れて突然やってきた。何も知らず、女を囲っていたことに激怒する妻のお梅(岩下志麻)。菊代は子供たちを押し付けて行方知れずとなり、宗吉とお梅は三人の子供を引き取らざるを得なくなる。子どもたちは、嫉妬に駆られたお梅に手酷く冷たい仕打ちを受けることになる。次第に、無邪気な子供たちの姿にいら立ちが募っていたある日のこと、赤ん坊の次男が亡くなっていることに気付き――。