<高校野球>「夏の大会中止で、がらっと変わった」高野連会長 センバツ交流試合
日本高校野球連盟は10日、新型コロナウイルス感染拡大で中止になった第92回選抜高校野球大会に出場予定だった32校を招待する「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」(日本高野連主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)を8月に開催すると発表した。記者会見した八田英二会長らとの主なやり取りは次の通り。 【センバツ32校が8月に交流戦】 ――救済策について、どのような検討をしてきたのか。 八田英二会長 夏の甲子園大会の前後、32校に来てもらい、何らかの試合をするなど、夏の大会に絡めるのが合理的だと意見交換していた。夏の大会が中止になったので、がらっと変わった。 ――地方大会に代わって独自の大会を実施する都道府県もある。 八田会長 その優勝校も(出場を)という声も聞いているが、1試合だけしか行わない県もある。すべてで代表校を決めるという無理は言えない。独自大会の運営に干渉すべきでないということで、32校を招待することに決めた。 ――チームによっては今春、退任した監督もいる。センバツ出場が決まった時点で率いていた監督に対する何らかの措置は。 小倉好正事務局長 参加できるのは今年度の大会参加資格に適合した選手。指導者もそれに含まれるので、難しいと思う。 ――原則無観客というが、出場校の卒業生らは楽しみにしている。 八田会長 学校関係者や卒業生がどうなるかは今後の状況次第。(観客を入れる)サッカー・Jリーグをまねすることは考えていないが、状況は変化する。実行委で検討したい。 ――テレビやインターネットでの中継は。 小倉事務局長 今は決まっていないが、今後関係者に話して、可能な範囲でお願いしたい思いはある。 ――感染防止策のガイドラインは。 小倉事務局長 今春のセンバツに向けたものをベースに、夏の甲子園のガイドラインもできあがっている。(状況は)刻々と変わっており、専門家の知見を取り入れながら、なるべく早く出場校に示したい。 ――交流試合の実行委のメンバーは。 小倉事務局長 八田会長をはじめ、専門医や弁護士を加えた24人。17日に第1回を開催する。