稲村和美氏(無・新) 多様な声届く県政に 候補者インタビュー②【兵庫県知事選】/兵庫
兵庫県知事選挙が10月31日告示し、立候補した7人が舌戦を繰り広げている。立候補者それぞれに出馬の動機や、告発文書問題に対する見解、斎藤県政への評価などを聞いた。(届け出順に毎日2-1人ずつ掲載。全候補者インタビューは関連記事から) 稲村和美氏(無・新) ―出馬の動機は 政治家になった原点は阪神淡路大震災でのボランティア。30年の節目を迎えようとする時に、兵庫の悪いニュースが駆け巡った。歯がゆい思いが募る中、多くの人に声をかけていただいた。「対話と信頼なくして改革なし」。皆さんと一緒なら新しい兵庫をつくっていけると決断した。 ―告発文書問題について見解は 問題は当事者が告発者探しをしたことで、客観的な調査をすべきだった。私が知事になれたら、職員には知事や上司ではなく県民の方を向いて仕事ができる人事評価を取り入れたい。ハラスメント防止条例も作りたい。 ―斎藤県政をどう評価する 県の将来負担費比率は全国ワーストで改革が必要な中、私も3年前の新知事誕生に期待した。が、この混乱と停滞。不妊治療助成や県立大の無償化など新しい取り組みはされたが、問われるのはリーダーの資質だと思う。 ―尼崎市長を経験した 尼崎でも改革を進めたが住民や議会、職員との信頼関係がなければできなかった。その信頼が今の県政にはないので、多様な声が届く県政をつくりたい。市長をしたからこそ、市町との連携が不可欠だと思う。広域の課題は県として進め、兵庫五国さまざまな個性と課題に応じた取り組みを現場と一緒に行いたい。