<ボクシング>異色のリーゼントボクサーが最強王者への挑戦を熱望!
世界へのチャンスは近づいている。WBAではランキング2位。WBCでは3位に入っていて、水面下ではこの1月にリゴンドーに並ぶ、このクラスの人気、実力を兼ね備えたビッグネームのWBC世界王者、レオ・サンタクルス(メキシコ)への世界挑戦も計画されていた。サンタクルス側が、サウスポーの和気を嫌って流れたが、WBAのタイトル挑戦、和気が熱望するリゴンドー戦の実現も現実味を帯びてきた。古口会長も「多く人の協力を得ながらリゴンドー戦か世界戦を実現したい」と言う。 和気も、もうぶれていない。 「結果がすべての世界。圧倒して勝ち続けて、世界王者になれば、誰も“リゴンドーから逃げた男”なんて言わなくなくでしょう。そのためにも心技体を成長させたい」 当初、東洋の防衛戦の相手には、ランキング上位の日本人を探していたが、折り合いがつかなかった。この階級では、あの長谷川穂積が、再起を宣言した。先日、写真誌「フライデー」に「長谷川戦? 弱いものいじめはしません」という和気の発言が掲載された。ネット上では、賛否両論が巻き起こっているが、和気はその真意をこう説明する。 「長谷川さんは偉大なチャンピオンで尊敬するボクサーです。ただ、もし試合をするとなれば、そこは勝負ですから、意識は変わります。キャリアは油断できないと思います。圧倒して勝ちたい。そういう気持ちなんです」 古口会長も「長谷川戦? もしやってくれるならぜひお願いしたい」と言う。 長谷川戦か? それともリゴンドー戦か? WBAの世界戦か? いずれにしろ、東洋の防衛戦をクリアすれば、リーゼントに決めたボクシング界のお騒がせ男は、2015年に大きなターニングポイントを迎えそうだ。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)