松下洸平「ようやく素の自分を出せるようになってきた」 音楽番組『with MUSIC』アーティストナビゲーターのオファーに“2回”驚き【オリコン ライターズ】
「なんかすごい格好ですね。いつもこんな感じなんですか?(笑)」――爽やかな笑みを浮かべながら静かに登場した松下洸平は、着席後のトークでも、キャプテン・オオサワに冗談を交えつつ優しく語りかけ、現場を温めた。その時の松下の全身からは、明らかに優しさがこぼれ落ちていた。そんな松下の思いやりで満たされた空気のなか、この日も顔出しNGの敏腕ライターが、注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)』がスタートした。 【写真】「家族に自慢」新人賞獲得し笑顔の松下洸平 ■アーティストの素の表情や本音を聞き出したい 松下は、放送中の音楽番組『with MUSIC』(毎週土曜 後7:56~)でアーティストナビゲーターを担当。MCの有働由美子とともに、毎週豪華なアーティストの楽曲を紹介し、トークを披露している。番組タイトルの「with」をテーマに、様々な企画でアーティストの魅力を深掘りする内容だ。音楽の楽しみ方が多様化する今だからこそ「テレビで楽しむ音楽」を追求し、アーティストと歌の魅力を最大限に感じることができる、全く新しい音楽番組。松下は、アーティストナビゲーターという立場での出演。オファーがきたときの感想について聞くと「2回びっくりしました」と目を丸くしながら語る。 「まず、大役をいただき驚きました。ただ、重要な役回りであることは何となく理解していたのですが、いまいちピンときてなかったと言いますか。MCに有働さんがいらっしゃり、日本テレビさんにとって34年ぶりとなるゴールデン帯の本格音楽番組で、しかも毎週土曜夜8時という時間帯。家に帰って改めて考えたら、なんだかいろいろ凄すぎて、改めてびっくりしたという感じです(笑)。ただ時間の経過とともにそういったことはあまり意識せず、自分らしく楽しくやろうと切り替えることができました」 コンビを組む有働とは今回が初共演。印象を聞くと「ある意味、裏切られました」と意味深な言葉を口にする。 「ニュース番組や紅白の司会など、多くの大舞台でMCをされてきた偉大な方という印象が強く、おそれ多いといいますか、横に立つのが自分でいいのかと悩みました。でも実際にお会いしたらすごく気さくな方で。一緒に番組を作っていこうという有働さんのお気持ちが僕を救ってくださったと言いますか『僕も有働さんの船に乗って一緒に頑張っていいんだ』と思えるような、大らかで優しいオーラのある方でした」 豪華なゲストも本番組の魅力の一つだが、アーティストナビゲーターとして、ゲストに対する接し方で心がけていることはあるのだろうか。 「毎回、この番組でしか聞けないことを聞かなきゃとは思っています。自分もアーティストとして音楽番組に出演させていただく機会があるのですが、そのときに緊張して、素の自分を見せられないことがあったんです。そういう経験から出演されるアーティストの方には、とにかくリラックスしていただき本音が引き出せるように臨んでいます。次回(4月27日放送)はUVERworldのみなさんとのトークがあるので、ぜひ期待していただきたいです」 アーティストとして、自身に多大な影響を与えたミュージシャンについて聞いた。口をついて出たのは70~90年代に流行したアメリカの音楽が中心のラインナップ。 「母親の趣味で、アース・ウィンド・アンド・ファイアーやスティービー・ワンダー、ボーイズIIメンなどをよく聴いていました。家の中ではディスコやソウルミュージック、R&Bがつねに流れていたこともあってか、大好きですし、自分が制作する楽曲もそういったジャンルの曲が多い気がします。日本のアーティストだと玉置浩二さんや桑田佳祐さん。これも母の影響ですが(笑)、どの曲からもたくさんのパワーをもらいましたし、いまもよく聴いています」 初めて購入したCDは、H Jungle with Tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」。小学生だった松下少年にしては渋いセレクトだが。 「浜田さんがテレビで歌っている映像を見て『なんて元気の出る歌なんだろう!』と感動し、親にねだって買ってもらいました。惹かれた部分はメロディーとリズム、あと歌詞ですね。当時は子どもだったこともあり、言葉の意味は100%理解できていませんでしたが、独特の高揚感や胸が躍る感じは、それまで聴いた曲にはないもので衝撃を受けました。大人になったいまもよく聴きますが、これがまたいいんです。歌詞のわかりみが深すぎて(笑)」