阪神・西勇 偉業達成目前も平常心 プロ通算2000投球回まであと1イニング 21日DeNA戦先発
阪神の西勇輝投手(33)が20日、甲子園の全体練習に参加し、偉業達成を目前に控えても平常心を保った。プロ16年目。通算2000投球回まであと1イニングと迫っているが、あくまでも通過点だと強調した。 【写真】キャッチボールするを終えた西勇は才木とタッチ 笑みがこぼれて調整の順調さを物語っているね 「(記録達成への特別な思いは)ないかな。超えないといけないと思ってたんで。超えないといけないイコールそれ以上の練習をするってこと。結果的に超える数字になったって感じですね」 球団在籍時に通算2000投球回を達成したのは小山正明、村山実、江夏豊ら10人だけ。「阪神では2000イニングって近年でいない。そのことに関しては喜んでいいのかなと思うけど」。1983年の小林繁以来、41年ぶりに球団史に名を残すこととなる。 リーグ戦が再開し、先発ローテ再編。前回登板で完封勝利を収め、好調維持の西勇がカード頭を任されることになった。「戦う前から自分にプレッシャーを与える必要はない」。相手は強力なDeNA打線。今季は4月4日に5回1/3を3失点で黒星を喫しているが、気負いは感じさせない。 積み上げた1999のイニング。節目に到達すれば、NPBでも94人目の偉大な記録となる。負ければ4位転落の可能性もある一戦。これまで培ってきた匠(たくみ)の技で白星を挙げ、快挙を彩りたい。