ピカピカとボロボロ、2台のチンクエチェントが完成!【達人のプラモ術<フィアット500F>】
■エンゾ仕様の製作。インテリアにもウエザリングを施す
ドアパネルの塗り直しをドライブースで乾燥させつつ、インテリアにもウエザリングを施していきます。車体同様にスミ入れ塗料のブラック、ブラウン、ライトグレーの3色を使い、フロア、ダッシュボード、シートに使い込んだ感じを再現しています。
■ここからが本来のチンクエチェントの製作記事です(爆)
車体のクリアーをさらに研ぎ出し、ピカピカンに仕上げていきます。今回は定評のあるフィニッシャーズのコンパウンドを使用しました。 ファイン→ミクロ→ハイグレードの順番で専用のポリクロス(研磨布)と組み合わせてボディを研磨してピカピカに仕上げています。
▼フィニッシャーズのコンパウンド
<赤キャップ> フィニッシャーズ「コンパウンド ファイン」(440円) この一種でほとんどの研ぎ出しが可能で、仕上げでも使用できる。番手は1500~5000番程度。粒子の練りが硬めなので効率的な砥ぎ出しができる。 <青キャップ> フィニッシャーズ「コンパウンド ミクロ」(660円) ファインコンパウンドでは取れない細かい研磨傷を落とすことができ塗装面が鏡のように仕上がる。ワックス成分が含まれているので研磨後指紋やほこりも付き難くなる。 <紫キャップ> フィニッシャーズ「コンパウンド ハイグレード」(770円) さらに細かく軽い粒子を使用しており、研ぎ出しの仕上げ使う(3000番~10000番程度)。ミクロよりノビが良く、粒子がやや硬いのでクロス布に吸い込まれにくく、少ない量を磨き上げられる。
■最後にメッキパーツを取り付け
ボディの研ぎ出しが完了したらウインドウパーツを接着。乾燥後に裏側からミスターホビー「Mr.ハイコーティングⅡ」で磨くことでクリアパーツ表面皮脂の汚れを落とし、静電気によるホコリの付着を防げます。 その後バンパーやライト、ドアノブといったメッキパーツを取り付けていきます。接着固定には前回紹介した光硬化クリアレジンを使っています。バックミラーは折れやすいので、ボディとシャシーを組み合わせた後に取り付けるようにします。最後にボディとシャシーを合体すればフィアット500Fの完成です!
■フィアット500Fの製作まとめ
最新のカーモデルでありませんが、ともかく作っていて楽しいキットでした。某アニメにも登場しているので人気もありますし、作りやすくパーツ数も少なく抑えられており、カーモデルビギナーやプラモデルを作ってみたいという女性にもオススメです。そしてピカピカ正統派カーモデル仕上げも良いのですが、ボロボロサビサビ仕様がこれほどサマになるカーモデル他にないでしょう。達人イチオシのカーモデルです。
<製作・写真・文/長谷川迷人>