渡辺参院議員が出馬取り下げ 来年1月の岐阜県知事選 衆院選の自民大敗受け決断
任期満了に伴う岐阜県知事選(来年1月9日告示、26日投開票)に出馬を表明していた自民党参院議員の渡辺猛之氏(56)=岐阜選挙区=が9日、立候補を取りやめると表明した。美濃加茂市内で記者団の取材に応じ「衆院選で(自民党に)厳しい審判が下された。今後、相当厳しい国会運営が見込まれる中で、貴重な与党の議席を今は離れるべきではないという決断をした」と説明した。自民党県連への推薦願は同日中にも取り下げるとした。 渡辺氏は前回2021年の知事選で5選した現職の古田肇氏(77)=5期目=の選挙運動を中心的に支えた一人。今年8月、古田氏が定例記者会見で次期知事選に出馬しない考えを明らかにすると、次期知事選への出馬の意向を固め、県内40市町村の首長や県農協農政連盟なども渡辺氏に出馬を要請。渡辺氏は10月2日に会見を開き、正式に立候補を表明するとともに自民党県連に推薦願を出していた。 知事選を巡っては、前回知事選で古田氏に敗れた元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英(よしひで)氏(59)が出馬を表明し、自民党に推薦願を出している。共産系市民団体も独自候補の擁立を模索している。
岐阜新聞社