【自民党総裁選で論戦】河野氏「現役世代の負担になっている健康保険料負担は高齢者も負担すべき」高市氏「世代間対立にしたくない」
医療・介護費の現役負担どう減らす?
「高齢者の中でも比較的資産を持たれている方には負担をお願いする」(茂木敏充・幹事長) 9月27日に投開票される自民党総裁選。それに先立ち、候補者たちによる討論会が開かれ、39歳以下の若い世代から投げかけられた「医療・介護費の現役負担どう減らす?」という疑問について、候補者たちが意見を交わしました。 河野太郎・デジタル大臣「いま現役の皆さんが多く入っていらっしゃる健康保険組合あるいは協会けんぽ。皆さんが払っている保険料のうち、実に4割は前期高齢者および後期高齢者の納付金、支援金として流出しています」「これが私は一番の問題だと思っていまして、ここを削ることができれば、今の現役世代の保険料は6割ぐらいまでに縮小することができます」「高齢者の中には、金融資産を多く持っていらっしゃる方もいる。負担をする能力のある高齢者には、もう少し負担をしていただいて、高齢者の世代の中での助け合いというものを強化したいと思います」「本来、保険というのは同じグループの中でリスクを分かち合うものですけれど、保険料の4割が流出してしまっているのは、もはや保険料とは言えず税に近い性質になってしまっているのではないかと思います」 高市早苗・経済安保大臣「被用者保険3種類見ても、65歳以上の高齢者にかかっているお金が年間10兆円と言われております。ただ、私はこれを世代間対立にはしたくないと強く思ってます」「とても若い方でも難病にかかったり、突然の事故で障害をお持ちになったり、介護や医療のお世話になることもあるわけでございます」「ここは世代間対立にはしてはいけない、みんなで助け合っていかなければいけない」 小林鷹之・前経済安保大臣「これは財源の問題から語るべきではないと思いますが、人工透析ですね。患者ご本人やご家族にとってものすごい負担になっている。それとともにコストがかかるということで、腎臓移植をどのように推進していくべきか考えていくべきだと思います」「もう一つは民間市場をもっと広げていくべきだと思います。例えば、風邪薬のようなものが薬局で売っている。それに対してまで公的保険を使うのか、という問題です。私はそういうところは省いていって、むしろ公的保険というのは重度の子の薬に使ったり新薬開発に使ったりするために財源を回していくべきだと思う」 《今回の投票形式》 9月12日~20日、ヤフーニュースの読者が誰でも投票できる「みんなの意見」で、「総裁選で議論してほしいテーマは何ですか?」と題した質問について、32,026人の読者の方々に投票をしていただきました。 ※「みんなの意見」は統計に基づく世論調査ではありません。 《投票結果トップ3》 ①「経済・財政政策」11,739票(36.7%) ②「外交・安全保障」6,840票(21.4%) ③「年金・医療・介護」5,260票(16.4%) 《討論会参加者(候補者)》※届け出順。林芳正・官房長官は石川・能登地方の豪雨対応で欠席。 高市早苗・経済安保大臣 小林鷹之・前経済安保大臣 小泉進次郎・元環境大臣 上川陽子・外務大臣 加藤勝信・元官房長官 河野太郎・デジタル大臣 石破茂・元幹事長 茂木敏充・幹事長
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