アップル株を売ったのは誰か、20日の取引終了間際の急落巡り臆測呼ぶ
もう一つ考えられ得るのは、裁定取引プレーヤーがリバランスに先立ち、アップル株を買い集めていた可能性だ。パイパー・サンドラーは、パッシブファンドから350億ドル(約5兆円)の需要が創出されると推定しており、19日までの3営業日連続で株価が上昇し、その間に株価は6%近く値上がりしていた。
取引が混雑しつつある状況において、主要指数における構成比率が高まる銘柄を買い、影響力が低下する銘柄を売ることは、ヘッジファンドの世界では信頼性の高い戦略と受け止める向きが多い。
ウォーラックベス・キャピタルの上場投資信託(ETF)担当ディレクター、モヒット・バジャジ氏は、「裁定取引者はリバランス日の取引終了時に動きがあると考えているため、さまざまな指数イベントに先立ちポジションを前もって確保しようとする。実行は難しくなりつつあるが、それでも実際に起こっている」と述べた。
原題:Apple’s Late-Day Plunge Stirs Speculation Over Who Was Selling(抜粋)
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Lu Wang