英国唯一のジャイアントパンダ、故郷に向けて出発
【東方新報】英国唯一のジャイアントパンダ、「陽光(Yang Guang)」と「甜甜(Tian Tian)」が4日、スコットランドのエディンバラ動物園(Edinburgh Zoo)での12年間の滞在を終え、中国に帰国した。 2頭は特注の金属製クレートに入れられ、中国南方航空(China Southern Airlines)が運航する貨物機でエディンバラ空港(Edinburgh Airport)を出発した。 スコットランド王立動物学協会(RZSS)の飼育員と獣医、中国人の飼育員が、「陽光」と「甜甜」が旅の間に食べる竹の供給物を携え、2頭と一緒に旅をしたと、英BBCは4日に報じた。 ペアは13時間のフライトの後、5日に中国南西部の四川省(Sichuan)に着陸し、中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地で1か月間の検疫を開始する予定であるという。 RZSSのシニア飼育員で、パンダの帰路に同行するマイケル・リビングストン(Michael Livingstone)氏は「長年にわたって『陽光』と『甜甜』の世話をする幸運に恵まれた私たち飼育員にとって、感慨深い1日です」と語った。「この素晴らしい動物たちとの仕事は、私のキャリアのハイライトでした」 太陽の光を意味する名前を持つ「陽光」と、かわいこちゃんを意味する名前を持つ「甜甜」は、RZSSと中国野生動物保護協会との10年間の貸与契約に基づき、2011年12月にエディンバラ動物園にやってきた。その後、新型コロナウイルス感染症の流行により、貸与期間が2年延長された。 2011年にジャイアントパンダの保護と研究のための協力協定を開始して以来、中国と英国は健全な協力関係を維持し、ジャイアントパンダの保護と管理、科学研究、技術交流、および一般市民への教育において肯定的な成果を達成してきたと、中国外交部の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は12月1日の定例記者会見で話した。 「今後も中国は、絶滅危惧種や生物多様性の保護に関して、英国やその他の国際的パートナーとの協力を強化し、中国と世界各国との友好関係を強化していく用意がある」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。