台湾の次期政権、安保・外交で蔡政権人材を重用 「路線継承」を強調
来月20日に台湾の新総統に就任する頼清徳(ライチントー)副総統は25日、新政権で安全保障や外交に関わる要職人事を発表した。蔡英文(ツァイインウェン)現政権の中核メンバーを起用し、安保や外交の分野での「蔡路線の継承」を人事でも示した。 【写真】台湾の頼清徳次期政権で外交部長(外相に相当)に就任する林佳龍・現総統府秘書長=2024年4月25日、台北、王思婷撮影 この日の発表では、台湾の安全保障政策を取りまとめる国家安全会議秘書長に呉釗燮(ウーチャオシエ)・現外交部長(外相)をあてると明らかにした。また国防部長(国防相)に顧立雄(クーリーシュン)・現国家安全会議秘書長を、新たな外交部長には林佳龍(リンチアロン)・現総統府秘書長が就く人事などを公表した。 頼氏は会見で、「プロフェッショナルで経験があり、遅滞なくシームレスに国家を前進させることができる」とメンバーを紹介。蔡氏の名前にも触れ、蔡氏が掲げた対中方針のもとで政権を運営する考えも改めて示した。
朝日新聞社