福岡市動物園のゾウ 1頭が死ぬ ミャンマーから来て1か月あまり 飼育員が発見
福岡市は7月にミャンマーから市の動物園にやってきたゾウ1頭が死んだと発表しました。 【写真で見る】死亡した12歳のメスのゾウ
意識失い倒れこむ
死んでいるのが確認されたのは、福岡市動物園で飼育されていた12歳のメスのゾウです。7月30日にミャンマーからやってきた4頭のゾウうちの1頭で、福岡市によりますと10日午前11時、急に意識を失い倒れ込んだということです。
ゾウヘルペスウイルス 陽性を確認
ゾウは、5日に足をひきずるような様子を見せ、9日には食欲低下がみられました。 PCR検査の結果、ゾウヘルペスウイルスの陽性が確認されましたが、死んだ原因について「現段階では確認できない」としています。市は、死因を分析するため解剖する予定です。
10月末の一般公開に向け慣らし飼育中だった
ゾウは10月末の一般公開に向けて慣らし飼育が行われていました。4頭の中には、14歳のオスもいて園内での繁殖も期待されていました。
市長「深く悲しんでいる」
福岡市の高島市長は、「突然の訃報に接し驚き、とても心を痛めています。メスゾウが安らかに眠られることをお祈りします」などとコメントしています。
これまでの経過
9月5日 右後ろ足を引きずるような様子が見られたため、ミャンマーの獣医に相談し鎮痛剤を投与 9月6日 左後ろ足も引きずるような様子が見られた。 定期のゾウヘルペスウイルスPCR検査を実施。 9月9日 朝、元気がなく食欲低下を確認。 13:00 6日のPCR検査の結果、陽性と判明 16:00 抗ウイルス薬を投与 22:00 抗ウイルス薬を投与 9月10日 4:00 抗ウイルス薬を投与 9:05 食欲がないため、ミャンマー獣医師が水分補給をするため鎮痛剤を投与 11:00 急に意識がなくなり倒れこむ 11:05 死んだことを確認