阪神・才木浩人、佐藤輝と登板試合全部お立ち台 メジャー志望の同学年コンビがV奪回へ奮い立つ
阪神・才木浩人投手(26)が27日、来季はホームゲームでの登板全試合で佐藤輝明内野手(25)とお立ち台に上がることを宣言した。ともに兵庫県出身の同学年で、将来的な米大リーグ挑戦の希望を表明した2人。虎の〝投打の顔〟が力を合わせ、ヒーローインタビューでファンと勝利の喜びを分かち合う。 才木が同学年の佐藤輝と2025年の虎を引っ張る。今年は2回だったそろってのヒーローインタビューを、もっと増やすことを誓った。 「一緒に上がれたらいいと思いますし、結構助けてもらっている印象があるので、そこは強欲にもっと…。投げる試合は全部2人で立てるくらいの感じになりたい」 登板全試合でのお立ち台を宣言だ。今季13勝でチームを支えた右腕は、自身のさらなる活躍とともに同学年の〝アシスト〟にも期待を込めた。 今季、才木が先発した試合で佐藤輝は打率・261。全16本塁打の4分の1に当たる4本塁打を放った。4月21日の中日戦(甲子園)では先発した才木が無失点投球を続け、佐藤輝が六回に先制の3ラン。直後の大雨で降雨コールドになる一戦で、完封と決勝打の2人が室内でヒーローインタビューを受けた。 佐藤輝も今季の才木を「すごいピッチングをしてくれた。見ていて頼もしかった」と振り返り、「しっかり勝てるように2人で頑張ります」と意気込んだ。今オフにはともに将来的な米大リーグ挑戦の希望を球団に伝えた2人。さらなる高みを目指すなか、投打で活躍し、何度も2人でヒーローインタビューを受けることを目指していく。 「投打でチームの中心になっていきたいという気持ちもありますし、真ん中くらいの年齢にきているので、しっかり引っ張っていくような存在になれれば、お互いにね」 才木の言葉に責任感がにじんだ。2本の柱が並び立つ活躍を続け、お立ち台から虎党に歓喜のメッセージを届ける。(邨田直人) ★球児監督の言葉、輝「ありがたい」 才木と佐藤輝は今オフ、契約更改の場で球団に初めて将来的なメジャー挑戦願望があることを伝えた。24日には藤川監督が2人の発言を受け「目標を設定することで日々を精進できる。その発想自体は大事なこと。彼らの気持ちは間違えていません。一人のアスリートとして理解できます」と高いレベルを目指す心情に理解を示した。この日、佐藤輝は「そういう風に言っていただいてありがたい。感謝しています」と語り、才木は「監督にああいう発言をさせてしまったのは申し訳ない」と話した。