『Voyage』『Dearest』『SEASONS』など披露

アジアツアーをスタートさせた浜崎あゆみ

　歌手の浜崎あゆみが、16年ぶりとなるアジアツアー「ayumi hamasaki ASIA TOUR 2024 A ～I am ayu～」を上海よりスタートさせた。11月1日、2日の両日、チケットが1分でソールドアウトしたことで急遽追加された公演を含む上海での2公演を行ったが、その2日目となった11月2日に同ヴェニューの単日での海外アーティスト歴代観客動員数記録を更新した。 【写真】現地のファン熱狂　ライブ会場の様子 　2010年の上海万博で開業以来、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ブルーノ・マーズ、ジャスティン・ビーバーといった欧米トップアーティストからK-POPやJ-POPの名だたるアーティストがパフォーマンスしてきた世界的にも著名なアリーナの記録をayuが塗り替えた。 　同会場で日本人アーティストとして初めてのセンターステージでの開催となったことに加え、“アジアの歌姫”と呼ぶに相応しい浜崎の人気を見せつける記録更新となった。 　ライヴでは、中国国内では16年ぶりの公演ということでヒット曲の数々を惜しげもなく披露。『Voyage』『Dearest』『SEASONS』など、約2時間半、国内では近年披露していない曲を含むベストセレクションともいえるようなセットリストで、集まったオーディエンスを魅了。 　アジア楽器をふんだんに使ったアレンジや中国伝統芸能へのリスペクトを感じさせる演出を盛り込み、艶やかなチャイナドレスや巨大ドレスなど8回の衣装チェンジ、さらに『M』では50メートルのロングベール演出を中国で初披露するなど、「I am ayu」というタイトルに相応しい“これぞ、浜崎あゆみ”というエンタテインメント・ショーで現地のファンを熱狂させた。 　特に、中国で最も人気がある『MY ALL』をアンコールの最後に披露すると、センターステージを取り囲む360度全てのオーディエンスが立ち上がっての大盛り上がりに。落ちサビを「C’mon Shanghai!」とファンに振ると、スタンド最上部まで埋まった客席から日本語歌詞の大合唱。さらにその後のラストサビを浜崎が中国語で歌唱すると、会場全体が割れんばかりの大声援で大きく沸いた。 　16年前の公演でも観たことがない圧巻の景色を創り出し、動員数という数字だけでなく、その場にいた全ての人の“最高”を更新した、まさに歴史的な一夜となった。 　浜崎はライヴの中で繰り返し、日本語と英語を織り交ぜながら「今日ここに来てくれてありがとう」「今日ここに私たちを来させてくれてありがとう」と中国のファンに感謝を伝えていたが、中国のSNS上では「さすがアジアナンバーワンのayu」「セットリストは神でした。まるで07年頃に戻ったような、自分の青春だった」「ステージ演出はとても良かった、中国ならではのセットでayuの誠意を感じる」「美しい。40代でこの体力、美しさ、素晴らしい」「Mの衣装が最高、泣いた」といったコメントがあふれており、長年ayuの訪中を待ちわびていたファンの期待に応えるステージだったことが伺える。 　今週末には成都公演が控えており、その後の日程も随時発表される予定とのことで、各地での盛り上がりが期待される。日本では12月30日、31日に自身が聖地と呼ぶ、国立代々木競技場第一体育館でのカウントダウン・ライヴも行われる。