自衛隊「ありがとう」 豪雨支援終了 珠洲・大谷で住民見送り
奥能登豪雨に伴う自衛隊の災害派遣終了に伴い、入浴支援をしていた珠洲市大谷公民館で17日、支援活動の終了式が行われた。雨空に虹がかかる中、住民らが車両で撤収する隊員を見送り、沿道に「ありがとう」の声が響いた。 終了式には、入浴支援や撤収作業に携わった自衛隊員約30人に加え、住民や市職員ら約40人が参加。泉谷満寿裕市長が「市民に希望を与えていただき、心から感謝します」と述べた。住民らが感謝の言葉を寄せ書きした色紙を隊員に手渡した。 今月上旬に自宅が通水するまで仮設風呂を利用していた同市長橋町の国吉千恵子さん(70)は「豪雨の後、自衛隊が来てくれて本当にうれしかった。感謝の気持ちしかない」と手を振った。 市と自衛隊によると、大谷公民館での仮設風呂は10月5日から今月15日まで、悪天候の日などを除いて計60日間開設され、延べ約2400人が利用した。