「家族がいなければ延命の選択していない」難病・ALSの父と一緒に…夢叶える家族に密着 日々増える大切な思い出【新潟発】
実花さんは「(家族がいなければ)延命の選択はしていないと言っていた。奥さんがいて、子どもがいて、置いていけないというかって」と誉史さんの言葉を代弁した。
12年ぶりのスタジアム観戦に笑顔
そんな誉史さんは毎年、叶えたい夢を決めている。その一つがアルビのホーム開幕戦を見るという夢だったと実花さんは話す。 「毎年私にメールを送ってくる。今年はこれをしたいというのを2~3つ送ってくるんですけど、アルビレックスの開幕戦を見るというのが一番に挙げられていた」
子どもの頃からアルビファンだったという誉史さん。 しかし、病気を発症してからはビッグスワンで観戦することが出来ず…この日、12年ぶりに訪れ、自然と笑みがこぼれていた。 久しぶりのビッグスワンで大好きなアルビの熱狂ぶりを感じることができたようだ。「良かったね、また行こうねとずっと言っていた」と実花さんは笑う。
「いってきます!」と諒祐くん。お父さんからの返事をじっと待ち、「いってらっしゃい」との言葉をもらって、こども園の卒園式に向かった。
お母さんが見守る中、大きな返事で卒園証書を受け取る諒祐くん。 小学生になったら「勉強を頑張りたい」と宣言。理由はもちろん、新幹線の運転士になる夢を叶えるためだ。
実花さんは「よくここまで大きくなったなって思って。友達をいっぱいつくって、元気よく毎日学校に行ってくれたらそれだけで」と話す。
卒園式を終えた諒祐くんは、真っ先にお父さんに卒園を報告した。
誉史さんも嬉しそうな表情を浮かべ… 米田誉史さん: ありがとう。卒園本当におめでとう
お父さんは卒園式を見届けることができなかったが、諒祐くんの成長を感じ、家族の大切な思い出となったことに間違いない。
子どもたち2人の夢が叶うまで…応援し続けることが誉史さんと実花さんの夢だ。
(NST新潟総合テレビ)