「親愛なるサイトウへ」仏英雄リネールが混合団体で2度撃破の斉藤立に“異例の激励”「僕は自分の限界を超えた」【パリ五輪】
柔道界の絶対王者から日本の有望株に熱きメッセージが送られた。 パリ五輪の柔道男子100キロ超級と混合団体で金メダルを獲得したフランスの国民的英雄、テディ・リネールが自身のXを更新。日本柔道界の大器である斉藤立に対して想いを綴った。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! 斉藤にとってみれば、悔しい敗戦を喫した猛者である。8月3日に行われた混合団体戦で、22歳の若武者はリネールと2度対戦し、いずれも敗れた。2-0で迎えた第3試合で迎えた第1戦では延長3分4秒で内股を決められて一本負け。3-3となって、波紋を呼んだルーレット抽選の末に決まった代表戦では豪快な大内刈りで一本負けを喫した。 試合後に「今は本当にまだまだ未熟だったなっていう気持ちです」と反省の弁を述べた斉藤。一方でリネールはフランスの金メダル獲得に会場が酔いしれる中、一人相手の下へ向かって握手を求める姿が印象的だった。 混合団体戦後も「サイトウはこれから4年後、本当にすばらしい選手になる」と断言していたリネール。そんな35歳のレジェンドは自身のXでも「親愛なるサイトウへ」と名指し。そして異例のメッセージを送った。 「(団体戦の)試合を終えて、君の素晴らしいパフォーマンスが、僕も含め、全ての対戦相手からの敬意と称賛を集めていることを断言する。その決意と闘志に心を動かされ、僕自身も自分の限界を超えることができた。畳の上で君と対戦できたことは光栄だった。 挫折は僕らにとって成長するために欠かせないものであり、時には勝利以上の学びを与えてくれる。だから、君がさらに強くなって戻ってくることを確信している。また会えるのを楽しみにしている、友よ! 敬意を込めて」 世界的な王者の心に刺激を与えた斉藤。ここから4年で彼がどう成長するかは大いに興味深いところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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