玉城ティナ×飯豊まりえ「ゴーレムより怖いのは人間。現代社会でも同じことが言える」人気シリーズ最終章配信へ
ファンタジーだけれど、現代社会に通ずる部分もある
――Season5では超高層タワーを舞台に、これまでのゴーレムだけではなく、人間同士の争いなども見どころの一つだと思います。これまで全シーズンを追いかけてきたファンの皆さんに向けて、Season5ならではの注目ポイントを教えてください。 玉城 これまではとにかくゴーレムを倒して、人間たちが生き延びられるのかというストーリーでしたが、今回はようやく辿り着いた人間たちのユートピアにも格差社会が存在していたというのが大きなテーマに。タワーとアンダーという二つの隔てられた社会のなかで、少しでもより良いコミュニティを作るために葛藤する姿や、自分自身の弱さ、想いが伝わらない人間同士のもどかしさが描かれています。最終話まで観ていただくことで登場人物たちの成長を感じていただけるんじゃないかなと思います。 飯豊 Season1からここまで参加して、ひょっとするとゴーレムよりも怖いのは人間じゃないかなと思いました。誰もが安住の地を求めているけれど、自分たちでその安心を壊してしまったり、新しい出会いがあっても相手を信頼することができなかったり、負の連鎖が続いてしまう場面は、観ていてとてもつらかったです。でも、そのなかで明日葉、加州や海斗らが誰かを守ろうという正義のもとで生きることを全うし、佳奈恵もそうでありたいと思えたと思いますし、視聴者の皆さんにはどう映るのかがとても気になります。ファンタジー作品ではありますが、今の社会に置き換えて考えさせられる題材を描いているんじゃないかなと思いました。
ゴーレムよりも人間のほうが作為的で怖い
――相手が人間となると、思考も絡み合ってより複雑になりますよね。 飯豊 意思があることで人間のほうが作為的になってしまうと思いますし、怖いですよね。ゴーレムから逃げて生き残るというアクションから、このような人間同士の群像劇へとテーマが変わっていくというのも、ここまでシーズンが続いたからこそ描くことができたんじゃないかなと思います。だからこそ、最後まで応援してくれていた方々にはちゃんと届けたいなという気持ちで演じました。