淡路島産の新タマネギなどを贈る高橋さん（中央）やメンバー＝珠洲市宝立町春日野の特別養護老人ホーム長寿園

　兵庫県の災害ボランティア有志でつくる「ひょうご災害ボランティアシニアクラブ」の12人が17日、珠洲市内で復旧の支援活動を行った。18日で能登半島地震から200日となる節目に珠洲入りした平均年齢73歳のメンバーは、来年で発生30年となる阪神大震災時の支援へ「恩返し」として家具などを片付け、「復興は長い道のりだが、頑張ろう」と被災者を励ました。 　同クラブは昨年5月の奥能登地震から1カ月後と、能登半島地震から10日、50日、100日、150日の節目に珠洲で活動し、今回の訪問が6回目となった。時折雨が降る中、蛸島町や馬緤町の損壊家屋で家具の運び出しや大きな仏壇の移動に力を合わせた。宝立町春日野の特別養護老人ホーム長寿園では、メンバーが収穫した淡路島名産の新タマネギ約100キロやカーネーションの花束、明石名物の菓子などを届けた。 　55歳から86歳までのメンバーはこれまで、東日本大震災や熊本地震の被災地で通算約100回のボランティア活動に取り組んできた。節目ごとに能登の復旧を見てきた代表の高橋守雄さん（76）は「能登の復興は長い道のりになる。これからますますボランティアが必要になる」と語り、支援の継続を誓った。