『M-1』新審査員発表で聞こえた「千鳥・大悟」ではない“兄貴分”人気芸人への待望論「お笑い愛」は人一倍!
12月22日放送の『M-1グランプリ2024』(朝日放送制作、テレビ朝日系)の決勝審査員が明らかになった。 【写真あり】千鳥・大悟ではなく…待望論が聞かれた“兄貴分”芸人 今回は、過去17回務めてきた「ダウンタウン」の松本人志が不在。そして、新たに加わった顔ぶれが注目されていた。 2024年は「NON STYLE」の石田明と「笑い飯」の哲夫が9年ぶりに返り咲き、「アンタッチャブル」の柴田英嗣、「かまいたち」の山内健司、「オードリー」の若林正恭が初めて加わった。 歴代の『M-1』王者に加えて、かまいたち、オードリーという準優勝コンビからも選出された形だ。 しかし、お笑いファンの間では、この人選に懸念もあるようだ。ある放送作家は、こう指摘する。 「近年の『M-1』は、技術を競う賞レース化の様相が激しくなっています。そのため、審査員の“点数差”がほとんどつかないということも増えています。一方で、2023年大会の山田邦子さんのように、ひとりだけ点数差が開いてしまうと、物議を醸すことも増えてきました。 また、コント日本一を決める『キングオブコント2024』(TBS系)では、あまりにも審査員の点数に差が出なかったことも話題になってしまいました。今回、新たに『M-1』審査員に就任した山内さんは『キングオブコント2024』では、優勝を争う3組によるファイナルステージで全組に同じ95点をつけたため、批判を浴びてしまった過去があります」 そんな状況で発表された新審査員とあって、インターネット上では期待と不安が入り混じった感想が聞かれている。 なかには、前回まで『M-1』後の“打ち上げ番組”の司会を務め、多くの出場芸人に寄り添ってきた「千鳥」の大悟の審査員を期待する声もあがった。 その一方で、新審査員候補として《やっぱり有田さんくらいの世代の人がもうちょっといてほしかったなぁ》《入れて欲しかったけど本人が嫌がってんのかな?》《1番適任だと思う芸歴も長いし》と、ある芸人を待望する声が聞かれていた。 「それは、くりぃむしちゅーの有田哲平さんのことです。現在はテレビタレントというイメージが非常に強いですが、現コンビ名に改名する前の『海砂利水魚』の時代には、漫才やコントのネタを披露していました」(前出・放送作家) たしかに今回、『M-1』の審査を務める9人は、最年長が「博多華丸・大吉」の博多大吉の53歳。そして40代が6人と、若返った印象だ。そこで、大吉と同世代の人気芸人を待望する声が出るのもうなずける。 ただ、前出の放送作家は「それ以外にも理由があります」と指摘する。 「有田さんは、過去に放送していた『有田ジェネレーション』(TBS系)で多くの若手芸人と共演し、“兄貴分”的なポジションでもあります。実際に、この番組からはジェラードン、ネルソンズ、インディアンス、ランジャタイ、ヒコロヒー、蛙亭といった、いま活躍中の若手人気芸人を多数、輩出しています。 また『有田P おもてなす』(NHK)や『賞金奪い合いネタバトル ソウドリ~SOUDORI~』(TBS系)といった“ネタ番組”の司会も務めていましたし、現在も、毎週のように『全力! 脱力タイムズ』(フジテレビ系)で、ニュース番組風コントの総合演出を手がけています。 そういった“お笑い愛”を知っている人からすると、有田さんの審査は出場芸人の理解を得られると思ったのでしょう」 日本一を決める漫才大会だけに、審査員も国民が納得できる人物が求められるようだ。