親から「2人で年金25万円あっても足りない」と、仕送りを催促されています。私も家計が厳しいのですが、子どもとして少しでも援助すべきでしょうか…?
親世代にしてもらいたい「老後の節約術」
老後を迎えた親に試してもらいたい節約術は、以下の2つです。 ●車の維持費の見直し ●通信費の見直し 前記の消費支出のうち、交通・通信費は食費に次いで多いという調査結果が出ています。親の支出内訳を把握したうえで、ぜひ一緒に見直しをしてみましょう。 ■車の維持費の見直し もし親が車を持っているのであれば、維持費がどれだけかかっているかチェックしてみましょう。ガソリン代や自動車保険料、自動車税などは削減の余地がある箇所です。 また、バスや電車などの公共交通機関を使うことが多い場合は、車を手放すことも考えてもらいましょう。車を手放せば売却利益が得られるだけでなく、税金や保険料などが一切かからなくなります。加えて、高齢ドライバーによる運転事故のリスクもなくせます。あまり車を使う機会がないのであれば、売却を検討してもよいでしょう。 ただし、場合によっては生活が不便になってしまいます。手放す際は慎重に検討してください。 ■通信費の見直し 携帯を使っているのであれば、料金は毎月かかる費用のため、できる限り安くしたいところです。大手キャリアから格安SIMへ乗り換えて安く携帯を使うよう提案してみましょう。 格安SIMは若者向けと感じている人もいるかもしれませんが、近年では店舗で手続きができたりシニア向けプランを用意していたりするものも増えています。携帯キャリアの乗り換えは節約できていることを実感しやすいため、ぜひ進言してみましょう。
「家族」でも「家計」は別物
たとえ親と子の関係でも、独り立ちして自身の収入で生活をしているのであれば、家計は別です。 しかし、「仕送りを断った」ことが原因で気まずさを感じたり溝ができたりするのは避けたいところでしょう。仕送りをするかしないか決める前に「節約できる費用はないか」「今のままで生活するにはどうお金を管理すればよいか」を親とよく話し合い、お互いが納得できる形で家計の管理に努めましょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要 厚生労働省 令和4年国民生活基礎調査 執筆者:石上ユウキ FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部