イベントを行い、ポーズを決める「超ときめき宣伝部」の（左から）辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひより（撮影・高原　俊太）

　6人組アイドルグループ「超ときめき宣伝部」が20日、話題の失恋ソング「最上級にかわいいの！」のミュージックビデオ（MV）のお披露目会を都内で行った。 　彼氏に振られたことをポジティブに描いた歌で、1月発売のアルバム「ときめく恋と青春」の収録曲。ドラマやCMなどのタイアップソングではないにもかかわらず、動画投稿アプリのTikTokで人気を広げ、再生数は5億回を超えた。日付の語呂合わせから「失恋の日」といわれるこの日に、ファン200人を前にMVを披露し、メンバーの小泉遥香（23）は「失恋した人たちに送って、皆さんたくさん見てください」とPRした。 　♪君に振られて最上級にかわいくなりました…と、懸命に強がるアップテンポなナンバー。人気が広がるきっかけは1月の横浜アリーナ公演での初披露後に公開されたステージ映像や、公式SNSでのダンス動画。これらをもとに、同曲を使った自作動画をTikTokに投稿する女子高生を中心に話題となり、TikTok内の総再生回数が急増した。 　21年には「すきっ！」が世界60カ国のサブスクリプション（定額聴き放題）サービスでチャート上位にランクインする人気となっていた。3年ぶりのヒットに向けて、坂井仁香（22）は「『すきっ！』を追い越したい！」と力強く誓った。 　人気を受けて、5月29日にシングルカットが決定。これに向けて制作されたMVは、失恋ソングなのに撮影舞台が結婚式場というユニークな試み。ネガティブな気持ちを吹き飛ばすような映像とサビのダンスシーンは話題になること必至だ。シングルとMVでこの勢いを加速させる意気込みで、小泉は「スーパーポジティブな楽曲で、乙女の逆襲を味わってほしい」とアピールした。（高原　俊太） 　◇超ときめき宣伝部　辻野かなみ（24）、杏ジュリア（20）、菅田愛貴（19）、吉川ひより（22）小泉、坂井の6人組。2015年に「ときめき宣伝部」として結成。メンバーの入れ替わりを経て、20年4月に菅田の加入と同時に現在のグループ名に。今年1月にグループ史上最大の会場規模となる横浜アリーナ公演を開催し、2日間で約1万6000人を動員。 　≪コロナ下では男性歌唱がヒット≫新型コロナ下では男性が歌う失恋ソングがヒットする傾向にあり、サブスクの総再生回数が9億回を突破した優里（30）の「ドライフラワー」（20年）などが代表的だ。NHK紅白歌合戦では20年に瑛人（26）が「香水」、21年にロックバンド「DISH//」が「猫」、22年にロックバンド「Saucy　Dog」が「シンデレラボーイ」を披露している。