もう見たくない…。ミランで嫌われすぎた選手6人。まさか…。サポーターを激怒させた男たち
MF:ハカン・チャルハノール(インテル) 生年月日:1994年2月8日 ミラン通算成績:172試合32得点48アシスト トルコ代表のハカン・チャルハノールは、ミランファンがいま最も憎い選手の1人だろう。 チャルハノールは、2017年夏に2330万ユーロ(約32億6200万円)の移籍金でレバークーゼンからミランに加入した。すんなり適応したわけではないものの、圧倒的な技術と正確なキックを武器にレギュラーに定着し、2019/20シーズンはセリエAで9得点9アシストを記録している。 しかし、2020/21シーズンは頑なにミランからの契約延長オファーを断り続けた。ファンからすれば、ようやく活躍し出したかと思ったら契約延長を拒否しているように見えたに違いない。しかも、フリーとなって移った新天地が同じ街のライバルであるインテルに決まったのだから、怒りは爆発した。 チャルハノールは、インテル加入1年目の2021年11月に行われたミランとのミラノダービーで得点を決めた際に、ミランサポーターを挑発するような行為で怒りを逆なでしており、関係修復は不可能と見て間違いない。 チャルハノールはインテルに加入した際、「セリエAで優勝するため」と話していた。しかし、2021/22シーズンに優勝したのはミランだった。チャルハノールが間違いだったことを結果で証明したミラニスタは、大いに喜んでいた。
GK:ジャンルイジ・ドンナルンマ(PSG) 生年月日:1999年2月25日 ミラン通算成績:251試合265失点 イタリア代表のジャンルイジ・ドンナルンマは、ミランの下部組織で育った。すぐに頭角を現し、16歳だった2015年にセリエAデビューを果たすと、ディエゴ・ロペス、クリスティアン・アッビアーティといった先輩をベンチに追いやって、すぐにレギュラーに定着した。 その能力はすぐに注目を集め、2016年にはイタリア代表デビューを飾り、10代でイタリアを代表するGKに成長している。2018年4月にはセリエA100試合出場を達成。19歳49日での大台到達は、リーグ史上最年少記録だった。 それだけ圧倒的な能力を持つGKだっただけに、契約延長交渉はミランにとって大変だった。18歳のときに年俸600万ユーロ(約8億4000万円)と言われる破格の条件で契約し、2017年には兄で同じくGKのアントニオ・ドンナルンマを獲得するなど、クラブは居心地の良い環境をつくっていたが、その後の契約延長交渉はまとまらず、2021年夏にフリーでパリ・サンジェルマン(PSG)に加入している。 生え抜き選手の「裏切り」を、ミランファンはいまでも許していない。イタリア代表がミランの本拠地であるサン・シーロでプレーをすれば、ドンナルンマがボールに触れるたびにブーイングが起こる。昨年11月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のミラン対PSGでは、ドンナルンマの画像が入った偽札がばらまかれた。 ドンナルンマ在籍時のミランは、セリエAの優勝争いに食い込むことができない厳しい時期だった。それを考えると、PSGへの移籍はビッグタイトルを目指す意味でも十分に理解できるものだったかもしれない。それでも、契約延長を拒否して資金力が豊富なクラブに移ったことは事実であり、ファンからすれば「金の亡者」に見えているようだ。