【渡辺篤史の建もの探訪】建築面積8.2坪“狭小”6層住宅 中野区の密集地でも広がりと開放感を実現
俳優の渡辺篤史(76)が、個性豊かな住宅を訪ねるテレビ朝日の『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)16日の放送では、「6層スキップフロア 密集地でも広い家 -東京都中野区・品原邸-」を訪れる。 【写真多数】第1層~第6層 実際の面積を超える広がりを獲得 品原邸は、建築面積8坪ながら家全体がワンルームの6層スキップフロアとして、実際の面積を超える広がりを獲得。シラス壁の左官工事や家具の造作を建主がDIYする事でコストも削減した。 南東角、12.7坪の敷地。キャンティレバー形状が目を引く建物は、建築面積8.2坪ながら屋上含め6層のスキップフロアとして広がりを生んでいる。玄関があるのは第2層。玄関脇にトイレがあるが、その内部には通常ありえないものがあり、狭小住宅ならではの苦労と工夫を感じられる。 第1層は、1.2メートル掘り下げた半地下、約10畳大のフリースペース。仕事はもちろん、食事などにも使用。半地下なので窓から光が入り、明るい空間が広がる。第3層はキッチン。食卓を置かないことで逆に広々と使える空間となっている。洗面・浴室も同じフロアにあるが、浴室にはドアがない。しかし湿気の問題は無いという。 第4層はリビング。窓を抜けのある南東方向、かつ少し高い位置として都市の密集地ながら開放感を獲得。第5層は寝室で、当初希望したウォークインクローゼットはスペースの制約から断念したが、カーテンの張り方を工夫して、ウォークインクローゼットの使い勝手を実現している。そして、第6層は屋上テラス。都市住宅における庭とも言える空間で、電源と水道を引いてあるので色々な楽しみ方ができる。 竣工:2021年12月 敷地面積:42.1平方メートル(12.7坪) 建築面積:27.2平方メートル(8.2坪) 延床面積:76.4平方メートル(23.1坪) 構造:1,2階 木造在来工法 / 地階 鉄筋コンクリート造 設計:品原大規/品原設計室