WOLF HOWL HARMONY、音楽性を武器に“ウルフ旋風”を起こしたい ファンは一緒に夢を叶えていく仲間
WEBザテレビジョン公式Xで、取材してほしいニューカマータレントをユーザーから募る新企画「推したい!フレッシュFACE」。第1弾となる今回は、2023年8月にメジャーデビューしたばかりのWOLF HOWL HARMONYにインタビュー。デビューから今に至る変化やグループの強み、11月15日にリリースされた2ndシングル「Sugar Honey」について、そしてLOVERED(WOLF HOWL HARMONYのファンネーム)への想いまで、ロングインタビューでたっぷり語ってもらった。 【撮りおろし25枚】WOLF HOWL HARMONYのクールなスペシャルギャラリー ■デビューから約3ヶ月で増した責任感と自信 ──今回はWEBザテレビジョンの公式Xで、インタビューしてほしいニューカマータレントをユーザーから募る新企画「推したい!フレッシュFACE」第一弾です。WOLF HOWL HARMONYを取材してほしいという多くの声を受け、特集が実現しました。 一同 おお!! HIROTO ありがたいですね。 RYOJI ありがた過ぎます。しかも記念すべき第1弾に。先日「MTV VMAJ 2023」の特別賞「Rising Star Award Presented by YOKOHAMA」をいただいたのですが、それも投票していただく企画でしたし、そもそも僕たちがこうしてデビューを掴めたのも応援してくださる方のおかげ。今回も僕たちを特集してほしいという声が多かったと聞いてすごくうれしいです。今後もこういう話題性をたくさん生み出して、多くの方々に知ってもらえる機会を増やしていきたいです。 ──WOLF HOWL HARMONYは8月23日に「Sweet Rain」でメジャーデビューを果たしました。デビューが決まってから、もしくはデビューしてから、ご自身に何か変化はありますか? GHEE 責任感が強くなりました。デビュー前も必死でしたけど、デビューしてからは自分のためではなく、僕たちを応援してくれるLOVEREDの皆さんやスタッフの皆さん、何より世の中の人たちに愛を届けていきたいと、さらに強く思うようになって。“世の中に対してパフォーマンスをする”という考えになりました。 ──その意識の変化はパフォーマンスにも表れていますか? GHEE はい。“届ける”ということはすごく意識しています。少しでも大きく動くとか、遠くの人にも自分たちの声を届けるという意識だったり。目線も遠くまで送るようになりました。 ──HIROTOさんはいかがですか? HIROTO デビューするということは、より多くの人に自分たちを知ってもらえるということ。デビューする前から応援してくださっている方たちは、自分たちがどんな楽曲でどんなパフォーマンスをしても喜んでくださるのですが、デビューするときは、僕たちを全く知らない方が僕たちを見てどう思うのかと不安や怖さもありました。今そこから2ヶ月ちょっと経って(※取材は11月上旬)、より自分たちの歌を知ってもらいたい、より自分たちを好きになってもらいたい、もっともっと自分たちの音楽を聴いてもらいたいという想いが強くなりました。 ──その気持ちの変化は、特に何がきっかけだったと思いますか? HIROTO デビューして、より大きいステージに立たせてもらう機会が増えて、それに伴って自分たちに自信がついてきたからなのかなと思います。 ■デビューはあくまで通過点、“ウルフ旋風”を起こしたい RYOJI 僕が変わったなと思うのは、明確なイメージを持つようになったことです。僕たちはスタジアムでライブをするというのを目標に掲げているのですが、それを常日頃からどれだけ思うかで、1日1日の行動も変わってくるというのをオーディション中から実感していて。デビューさせていただいて、改めてスタジアムでのライブを、夢じゃなく目標としてイメージできるようになってきました。この見えない力を借りつつ、もちろん皆さんの力も借りつつ、“ウルフ旋風”を起こしたいなと思っています。 ──明確なイメージで行動や結果が変わってくるとオーディション中から感じていたということですが、これまでで実感したエピソードを何か聞かせてもらってもいいですか? RYOJI オーディション中に、武者修行での投票やSNSのフォロワー数が結果につながるポイント審査というものを実施していたのですが、僕らは他の2組(同時期にオーディションを実施していたKID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ)に比べて人数の少ない4人組だし、ダンサーもいないしで、行く前はすごく不安だったんです。でもみんなで「不安だと思っていても何も生まれない」という話を何度もして、覚悟を決めて武者修行のステージに立った。そしたら吹っ切れて良いライブができたし、ポイント審査もぶっちぎりで1位でした。デビューシングル「Sweet Rain」もビルボードチャートで1位を獲るというのを目標にしていて、結果は3位。1位に届かず悔しい気持ちもありますが、たくさんの方に聴いてもらえた。いつ何時でも想いを持つのが大切だということは、HIROさんが教えてくださったのですが、そうやって1つ1つが結果に結びついていることで、その大切さを改めて実感しました。 SUZUKI デビュー前はオーディション生として「まだデビューしていないしね」という見られ方だったと思うのですが、デビューしたらもう1アーティスト。見ている方からしたら「デビューしたて」というのも関係ない。だから当然クオリティが求められるわけで、もっともっとスキルアップしていかないといけないなと思いました。ただ活動していく上でのメンタル的な部分や考え方は、デビュー前後で僕はあまり変わっていなくて。僕とRYOJIは2回目のデビューですし(※SUZUKIとRYOJIはDEEP SQUADとの兼任)、WOLF HOWL HARMONYとしてもデビューがゴールじゃない。もちろんオーディションを改めて受けた時点で、デビューは大きな目標の1つでしたけど、あくまでもそこは通過点。次の目標があって、もっともっと先の目標もある。だからそこに関しては変わったところはないです。 ──いい意味で変わらなかったと。 SUZUKI そうですね。その芯の部分は、むしろ変わっちゃダメだと思っていて。初心はずっと持ち続けて、熱い気持ちでやり続けなきゃいけないと思っています。 ──今、皆さんにご自身の変化について話していただきましたが、4人の中で特に大きく変化や成長したなと思うメンバーはいますか? RYOJI HIROTOのルックス!「垢抜けた」ってよく言われてるよね? HIROTO うん、確かによく言われる。 RYOJI オーディションの第1章から見ているのですが、めっちゃイケメンになってきたなと思います。しかも、この先もっと伸びるんだろうなと思う。ルックスだけじゃなくて歌声もそうですね。当時から良かったですが、一緒にレコーディングしてみて、改めてすごいなと思いました。これは全員に言えることですけど、今後もっともっと化けていきそうだなと思います。 HIROTO ありがとうございます。 RYOJI 嘘です(笑)。 HIROTO えっ!? RYOJI 嘘です。「嘘です」が嘘です(笑)。とにかく満足しないで、これからもよろしくお願いします! ■ウルフの武器はなんといっても音楽 ──先ほど、スタジアムでライブをするのが今の大きな目標だと話してくださいましたが、そのために現時点で感じている課題はどんなことですか? RYOJI 正直、課題だらけではあるのですが、まずはダンス。僕らは他の3組(今年デビューしたLDH所属のLIL LEAGUE、KID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ)に比べてダンス歴が一番短いですし、自分の中でもまだまだ成長していかなきゃいけないなと思っている部分です。あとは英語力。世界中の方々に僕らの音楽を届けたいと思っているので、英語で話すだけでなく、英語で歌えるようになりたいと思っていて。今は英会話のレッスンもみんなで受けています。さらに伸ばしていきたい部分です。 ──もちろん今は全世界のアーティストがライバルになるとは思いますが、やはり“NEO EXILE”と呼ばれる他の3組は意識しますか? RYOJI そうですね。でも最近は同じイベントに出ることも少なくなってきたので、どちらかというと良き仲間という感じですかね。たまに会うとうれしいです。 HIROTO 僕はプライベートでよく他のグループのメンバーに会うのですが、そこで他のグループの話を聞くと刺激になりますし、「自分ももっと頑張らないとな」と思わせてくれる。すごくいい関係でお互いに戦っていると思います。でも僕たちはまずは日本で一番にならないといけない。LDHだけじゃなくて、他の事務所の方のアーティストもみんながライバルだと思っています。 ──そんな中でWOLF HOWL HARMONYの武器は何だと思いますか? SUZUKI ウルフの武器はなんといっても音楽です。楽曲一つとっても、しっかりこだわり抜いて作っている。そこはウルフの強みだと思っています。例えばビート1つにしても「キックはどの音を使おうか?」とか、そういう細かいところまでこだわって作っているのを僕らも知っていますし、制作の現場に僕らも行かせていただいて、ディスカッションしながら作っているんです。「この音使ってみたらどうですか?」といった意見を言うこともあります。今回の「Sugar Honey」も、初めはラップパートがなかったのですが、ラップパートも入れたいという話をして実際にできたりして。そういう音楽性の高さも、僕たちの武器としてこの先絶対になくさないようにしたいです。あとは全員マイクを持って歌うことですね。4人それぞれが個性的な声をしていますが、それが混ざり合ったときの化学反応を僕たちは大事にしていて。そこは長所であり、この先もっともっと伸ばしていきたいところでもあります。 ■「好きすぎて苦しい」を歌った2ndシングル「Sugar Honey」 ──今お話にも出てきましたが、先日2ndシングル「Sugar Honey」がリリースされました。デビュー作に続く2作目、こんなシングルにしたいといった構想はあったのでしょうか? RYOJI 今回はテレビ東京ドラマ『キス×kiss×キス~LOVE ii SHOWER~』の主題歌に起用していただいて。せっかくなら、ドラマにぴったりな楽曲にしたいなと思っていました。 ──そんな「Sugar Honey」ですが、初めて聞いたときはどう思いましたか。 SUZUKI 率直に良い曲だなと思いました。「Sweet Rain」と同じように、バラードっぽくもあるけど、疾走感のあるビートも効いている。そこがウルフらしさなんだろうなとも感じました。何よりも「Sugar Honey」は構成がすごく面白いなと思ったので、そこは聴いてくださる方、見てくださる方にも感じとってもらえるようなパフォーマンスをしたいなと思いましたね。 ──レコーディングの際に意識したことや、大切にしたことを教えてください。 GHEE 僕はサビ終わりの<ため息は甘いJealousy>とラップ、サビに入る前の<Sugar Honey>を歌っています。この曲は、話しかけているような、会話しているような感じを受けたので、感情を歌に乗せることを意識しました。ラップもちゃんと意味のある歌詞、しっかり伝える内容だから、レコーディングはもちろん、ライブでも初めて聴いた人にもちゃんと歌詞が入ってくるように、はっきりした発音を意識しています。 HIROTO 僕はもともと声が高いので、「Sugar Honey」では、このキーの中で音色をどう変化させるかをすごく考えました。歌詞を読みながら、僕の声の違いも聴いていただけたらうれしいです。恋愛中の人にこの楽曲を聴いて浸ってもらったり、恋愛の後押しになれたらいいなと思っています。 RYOJI 僕はサビを担当しているのですが、今までの自分の声質や歌い方はこの楽曲の世界観とはちょっと違うのかなと思って、今回はこの主人公を演じるように歌いました。そもそも、こんなに好きになることって自分はないなと思って。だってこの曲1曲丸ごとずっと、「好きすぎて苦しい」じゃないですか。だから演じ切りましたね。僕は普段ローを担当することが多いんのですが、声をキュッと上げてハイ成分多めで、口もいつもよりも大きく開けて、なんならちょっと笑いながら歌いました。 SUZUKI 僕は歌い出しを担当しているので、最初にこの曲の雰囲気を作っていかなきゃいけない。だから歌の表現という部分にはすごくこだわりました。聴いてくださる方が一気にその世界に入れるような表現もそうですし、言葉がしっかり聞こえるような歌い方もそうですし、情景が思い浮かぶようにというのはこだわりました。あとこの曲はキー的には高くないので、落ち着いた雰囲気になり過ぎないように意識しました。 ──「好きすぎて苦しい」という感情を歌っていますが、曲としては苦しみを歌った曲ではないですしね。 SUZUKI そうなんです。別に悲しい曲ではないので、テンション感には気を付けました。 RYOJI ライブで何度か披露したのですが、トラックの明るさもあってか、ファンの方には楽しい曲と感じてもらっているようなんです。ジャンプしてくれたり手を上げてくれたり。だからライブではファンの方と一緒に楽しむような曲になっていくのかなと思います。 HIROTO 聴いてくれた皆さんにとっても捉え方は人それぞれだと思います。でも僕たちは「好きすぎて胸が苦しい」という、きっと誰もが感じた経験のあるような感情を込めたので、歌詞にも注目しながら聴いてもらえたらうれしいです。 RYOJI あと、途中からストリングスやピアノが駆け巡ってくる感じのサウンドも、ウルフの曲では新しいなと思うので、サウンドもあわせていろいろ色々な楽しみ方をしてもらえたらと思います。 ■ウルフメンバーの「自分を甘やかす方法」は? ──ここで「Sugar Honey」にちなんで、皆さんの“自分を甘やかす方法”を教えてください。 GHEE 何だろう、アロママッサージですかね。この間、仕事で北海道に行ったのですが、その移動で疲れちゃったので、帰ってきてからヘッドスパとアロママッサージに行きました。この人(HIROTO)と。癒されました。 HIROTO 僕は食べることがすごく好きで、いろいろなカフェに行って、そこで甘いものを食べるのが甘やかしです。ほぼ毎日のように甘いものを食べているので、リアルSugarでHoneyです(笑)。 RYOJI 今、カマしたと思った?(笑) HIROTO い、いや……(笑)。 ──そんなRYOJIさんの、自分を甘やかす方法は? RYOJI 僕は常に情報を仕入れようとアンテナを張っているので、デジタルデトックスがリフレッシュになっています。大きな公園に行って、携帯は触らずに音楽を聴いてぼーっとする。それをすると脳内がスッキリするし、切り替えられるので大事な時間です。 SUZUKI 僕は寝る前に映画やアニメを見てリラックスしているんですけど、そのときにお菓子やアイスを食べて自分を甘やかしていますね。何か見ているときって暇じゃないですか。 ──手持ち無沙汰ではありますよね。 SUZUKI そう。だから何か食べちゃうんですけど、「ま、いいかな」って。それが甘やかしです。 GHEE あっ、僕もう1つありました。 RYOJI 何? GHEE 誰にも言っていないんですけど……この前、1人でわんちゃんカフェに行きました。 RYOJI まじか。それは初耳だわ。 SUZUKI 1人で? GHEE うん。かわいすぎました。 RYOJI 誘ってよ~! ──じゃあ、今度は皆さんで。 GHEE そうですね。タイミングで。 RYOJI それ、絶対誘わないやつじゃん(笑)。 ■LOVEREDは一緒に夢を叶えていく仲間 ──では最後に。今回の企画は冒頭でもお話したように、ファンの方の声により実現しました。改めて、皆さんにとってLOVEREDはどのような存在かを聞かせてください。 RYOJI これは完全に「ONE PIECE」の影響なんですけど……仲間ですね。今はデビューで大航海に出たところで、これから先を一緒に進んでいく仲間。僕たちは音楽を武器にしていますが、それと同じくらい、ありのままの姿というのも大事にしていて。そのギャップも皆さんが愛してくれている理由でもあるのかなと思っているんです。そうやって、僕らが癒しを与えているときもあれば、逆に皆さんから癒しをもらっているときもあって。一緒に夢を叶えていく仲間のような感覚です。 HIROTO 応援してくださるLOVEREDの皆さんがいなかったら僕はデビューができなかった。だから僕からしたら本当に恩人です。これからも感謝を忘れずに、もっと一緒に高め合っていきたい存在です。 GHEE 家族みたいな存在です。僕もRYOJIくんと同じ考えで、これから先もこの家族や仲間、クルーを増やしていきたいなと思っています。 SUZUKI 本当に、一緒に夢を追いかける仲間だと思っています。僕らのファンの皆さんは自分事と捉えてくれる人が多いんですよね。実際に「ウルフを起用してほしい」というファンの声でこの企画が叶っているわけですし。僕らの夢はファンの皆さんの夢でもある。本当に同じチームの一員だなという感じがします。頼もしい仲間です。 RYOJI 例えば、普段はネームボードを持って応援しに来てくれる皆さんが、クラブイベントではネームボードを持ってこなかったり、服装やメイクもクラブ仕様になっていたりして「TPOを守っていてめっちゃかわいいな」と思うんです。僕らのためにそれだけしてくれるなんて、めちゃくちゃうれしいことです。でも逆に、僕たちが新しい衣装を着たり、いつもとは違う髪型にしたりすると、LOVEREDの皆さんはたぶん喜んでくださっていますよね。それってめちゃくちゃ良い関係だと思う。そうやって、ウルフの愛を、日本中、世界中に届けられるように、LOVEREDの皆さんと一緒に頑張っていきたいなと思っています。 ■取材・文/小林千絵 撮影/曽我美芽