【陸上】パリ五輪代表・小山直城が3位!日本歴代9位の2時間6分33秒で「第一目標」クリア「残り5ヵ月で世界との差を詰めたい」/大阪マラソン
◇大阪マラソン2024(2月25日/大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズGSで、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジを兼ねた大阪マラソン2024が2月25日に行われ、國學院大3年の平林清澄が日本歴代7位、初マラソン日本最高、学生新記録となる2時間6分18秒で優勝を飾った。 大阪マラソン2024大会結果をチェック! 日本人2番手の3位でフィニッシュしたのが、パリ五輪代表の小山直城(Honda)。昨年7月のゴールドコーストで出した自己ベスト(2時間7分40秒)を1分以上短縮する2時間06分33秒をマークした。 集団の横を離れて全体の様子を確認するなど、序盤から冷静にレースを進めた小山。25km以降でペースダウンした先頭集団を立て直し、一時はリードを奪って主導権を握る。2日前の記者会見では「タイムより順位を意識したい」と語っていたが、積極的な仕掛けに状態の良さをうかがわせた。 32km付近の上りで抜け出した平林には対応できなかったものの、向かい風、雨が強くなる中で、「第一目標」とした自己新は軽々とクリアしてみせた。 「風があると前を走るのはきついと確認できたし、海外選手に後ろにつかれるとかなりのプレッシャーがあることがわかった。いい経験になりました」 昨年10月のMGCを制し、初の五輪代表に内定。その後、正月のニューイヤー駅伝では6区を務めて区間6位と「思った以上に疲労があって、身体が重かった」としていたが、8月の本番に向けて、7度目のフルマラソンできっちりと結果を残した。 「まだ後半の10kmに課題があると感じたので、残りの期間で準備したい。まだまだ力不足というこおが確認できたので、残り5ヵ月、世界との差を詰めていきたい」と小山。重圧のかかる「五輪代表」としてのレースを終え、いよいよ本格化していくパリへの準備をイメージしていた。
月陸編集部