瀬戸内海の豊かさ感じる 「うみぽす甲子園」で優勝した高校生 定置網漁の見学 近大福山の科学部
中国放送
海の課題解決へ向けたポスター制作と活動を行うコンテストで、広島県福山市の高校生がグランプリに選ばれました。その学校の生徒たちが岡山県笠岡市で定置網漁を見学しました。 【写真を見る】瀬戸内海の豊かさ感じる 「うみぽす甲子園」で優勝した高校生 定置網漁の見学 近大福山の科学部 岡山県笠岡市の港から船に乗り込んだのは、福山市にある近畿大学付属広島高校・中学 福山校で科学部に所属する生徒たちです。 笠岡市の沖合にある島で、定置網漁などを見学するためです。生徒たちは11月5日、東京で開催された「うみぽす甲子園」決勝大会に出場し、全国212チームの頂点に立ちました。「うみぽす甲子園」とは、海に関する課題を解決するためポスター制作や活動をするコンテストのことです。 生徒 「白石島の漁師さんにインタビューしたところ平均年齢は約65歳。若者がいないんです」 生徒たちは、漁師の高齢化を課題に挙げました。その解決策として、小中学生に地引網を体験してもらって、漁業に関心を持ってもらう取り組みも紹介し、グランプリをつかみ取りました。今回の活動はグランプリ受賞で、主催者から追加の資金が贈られたため、実施しました。 海に浮かぶのは地元でカキ養殖などを手がける「勇和(ゆうわ)水産」のいかだです。 勇和水産・藤井和平代表 「(人口の少ない北木島では)生活排水とか人間から出るノロウイルスが出にくい海域になっているので、(牡蠣の)成長遅いんですけど、そういうリスクを回避できたような海域でつくりたい」 生徒 「いただきます」 こちらでは、カキの水揚げを見たり、いかだの上を歩いたりと、普段なかなかできない体験を経験しました。いよいよ一行は定置網漁の見学です。 勇和水産・藤井勇人さん 「この海の中には網が仕掛けられています。目の前に長方形の網があります。籠みたいな。そこに入ってしまうと出れないような仕掛けになっています」 生徒たちが夢中になって網ですくったのはハマチを始め、カワハギやタイ、カレイやタコなどでした。 近大広島高 福山校2年 科学部 猪原桃也 部長 「本当に良い経験ができました。カキはおいしかったし、こんなにも瀬戸内海の魚がちゃんと生き残ってくれてて生態系が豊かであるというのが立証できたので本当に良い経験になりました」
生徒たちは瀬戸内の豊かさを目に焼き付けたようでした。
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