髪を束ねるとイケメンに大変身する引地正人

＜18日・小倉競輪・初日＞ ＜記者コラム・森川和也の追走一杯＞ 　予選2Rは引地正人が4番手捲りで本線を撃破。ラインを組んだ遠藤勝行とワンツーで2車単1760円、3連単8290円の好配当を演出した。 　「あの開催からおかしくなったんですよ」。引地の歯車が狂ったのは、昨年2月の久留米戦。初日A級特選で7番手捲り決めたが、準決で7着に大敗すると最終日の一般戦は3着。好スタートから一転、散々な結果に終わってしまった。「久々の特選回りで1着が取れたのに、最終日は負け戦の一般戦でも勝てなかった。あれで、このままクビになっちゃうかもとか、この年齢からやれる仕事があるのかなとか考えちゃって…」。90点あった成績がジワジワと下がり始め、ついには80点までダウンした。 　「メンタルの弱さが原因なのは分かっているんですよ。だから嫌いな練習をちゃんとやって、あれこれと考え過ぎないようにしないといけませんね。空いた時間があると考え込んじゃうから」。底力はある。ならば対戦相手のことよりも、自分の内面をコントロールすることが大切と肝に銘じつつ、「家族のためにも頑張らないとね」と、長い髪をきつく束ねながら言い聞かせていた。▼5R（山信田学）両親が秋田県大仙市の出身で「秋田合宿に行くこともある」とか。関係良好な引地が奮起してくれれば3＝7―1、1―3＝7。 ▼12R（山賀雅仁）輪界きっての穴男。初日に出せなかったタテ脚を出して波乱を呼ぶ。3―456―456。