「第3の居場所」に 新潟の区役所内に国内最大級の子ども食堂
NPO法人「リリー&マリーズ」(新潟市)と建設会社「水倉組」(同)は17日、子ども食堂「地球の子供食堂と宿題カフェひがしく店」を東区役所内に開設した。同法人によると、広さ約900平方メートルは子ども食堂として国内最大規模だという。プログラミング教室なども入居する複合型で、家庭や学校に次ぐ「第3の居場所」として活用してもらう狙いだ。 【図解】日本は子育てしやすい環境ですか? 結果は… 開設の記念式典が16日あり、関係者がテープカットをして祝った。子ども食堂は毎週水曜の定休日以外は午後4時から8時まで営業する常設型。食事は中学生以下には無料、高校生には300円で提供する。子どもたちがおなかを満たす場としてだけでなく、学習スペースも設け、学生ボランティアらによる宿題支援も充実させる考えだ。 また同じフロアには、プログラミングの基礎が学べる教室や、高性能パソコンによるeスポーツが体験できるスタジオもオープンした。利用料を払えば、最新のデジタル技術に触れることが可能だ。 リリー&マリーズは「誰かとごはんを食べることで子どもの孤立をなくす」などをスローガンに、2021年から中央区で子ども食堂を運営。約350人が利用登録し、1日15~25人が食事や勉強のために食堂を訪れているという。 山田彩乃理事長は「『勉強しなさい』と言われることがない、自由な空間にしたい。子どもたちにはそれぞれの過ごし方を見つけてほしい」と利用を呼びかけた。【神崎修一】