越中大手市場、初の公式グッズ 22周年でトートバッグ 27日、抽選会の景品に
富山市中心部の大手モールで開かれる「越中大手市場」は27日、2002年10月のスタートから22周年を迎え、実行委員会は初の公式グッズのトートバッグを製作した。抽選会の景品として提供される。市場は17年に市社会実験として始まり、今年度から民間主導となった「トランジットモール」と連動し、市街地に活気を呼ぶイベントとして定着している。 【写真】10月で22周年を迎える越中大手市場=7月、富山市の大手モール 22周年を記念したトートバッグは縦37センチ、横36センチで、市場の公式キャラクター「風の子」を描いたデザインとなる。27日午前10時から大手モール広場で行われるくじ引き抽選会で30人に贈る。市場の各店舗で扱うお菓子や野菜、メダカなども景品となる。500円分の買い物をするともらえる抽選券2枚でできる。 27日の越中大手市場には43店舗が出店し、真ちゅうアクセサリーや着物のリメーク服、旬の食材を使ったスイーツ、氷見牛すじカレーといった商品を並べる。富大経済学部の学生による「防災かるた」のコーナーもある。 ●「パリ朝市の雰囲気」 トランジットにぎわい生む 越中大手市場の秋吉克彦実行委員会長(59)は、越中大手市場について「当初の露店が集まった祭りのような場から、現在は出店者と客がこだわりの品を手に会話を弾ませるパリの朝市のような雰囲気になっている」と変化を語った。 特に、17年に連動して始まった「トランジットモール」が同時開催されたときには、歩行者と路面電車のみが車道を通行でき、一般車の進入してこない通りには多彩な飲食、雑貨店が出店してにぎわいを生んでいる。 トランジットモールは今年度から複数の地元企業が加わる実行委員会が運営の中心となり、富山新聞社に事務局を置く。次回の11月24日では自衛隊富山地方協力本部による能登半島地震や奥能登豪雨のパネル展示、富大吹奏楽団の演奏を予定する。