敬語も否定もNG!――「ギャル式」会議で新アイデアを 北海道の町長“バタフライマサヒロ”も爆発、会議をアゲる独自ルール
日テレNEWS NNN
普段の会議とは違った進め方や雰囲気で新しいアイデアを引き出す「ギャル式ブレスト」というサービスがあります。敬語や意見の否定は禁止、ニックネームで呼びあうといったルールがあります。「脱炭素」を話し合う青年会議所主催の会議を取材しました。
■「バイブス」聞かれて大盛り上がり
東京・渋谷で行われた、北海道の青年会議所主催の会議。「脱炭素(ゼロカーボン)社会の実現」を話しあう場で、名刺交換をするスーツ姿の人たちに交じって、派手なファッションのギャルの姿がありました。 司会も、グループワークを回すのもギャルたちです。ギャルに「今日の気持ちは? バイブス」と尋ねられた参加者が「今日はすごくハイです」と言うと、「アゲ!?」という声が上がり、そのグループは拍手に包まれて盛り上がりました。 彼女たちは、企業や自治体などから依頼を受け、普段とは違った雰囲気や会議の進め方で新しいアイデアを引き出す「ギャル式ブレスト」というサービスを提供しています。 参加者が「ゼロカーボンって、どうもこう…」と悩む様子を見せると、ギャルは「そこから結び付けられるの! なんでも」と背中を押しました。
■「スピお」「よっしー」…あだ名で
会議を活性化させるため、ギャル流のルールがいくつもあります。参加者が「スピおっていう名前をいただきました! スピおでーす。神社が好きだと話をしたらスピおになりました」と自己紹介。ギャルは「スピリチュアル!」と合いの手を入れました。 全員ニックネームで呼び合うことが1つ目のルールです。意見を発表する人が代わる際も「次が、じゃあ『よっしー』」という回し方をします。
■タメ口で会話 「忖度文化」にNO
2つ目のルールは、敬語は禁止で年齢に関係なくタメ口で話すことです。その意図を、ギャル式ブレストなどを主催するCGOドットコムの竹野理香子代表に聞きました。 「忖度(そんたく)文化って言われる、年次が下の人が上の人に意見が出ないとか、上の人でさえ下の人に気を使って意見が言えないっていう。肩書、役職を超えた『自分』としてコミュニケーションを取ってみましょうっていう(狙いです)」 参加していた三菱商事の社員は「みんなで束縛もなく自由に発想できて。これって普段の会議にない」と話しました。